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【ビジネスシヨウ2002 TOKYO】
ドコモブースは504iシリーズとSH251iで大盛況
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NTTドコモ iモード事業部 iモード企画部長 夏野 剛氏
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NTTドコモのブースでは、iモード端末のフラッグシップモデル、504iシリーズの発表会が行なわれた。21日の段階で発表されたのは、F504iとD504iの2機種だが、挨拶に立った同社iモード事業本部 iモード企画部長 夏野 剛氏によれば、N504i、P504i、SO504iの3機種についても「まもなく発表になる」とのことだ。
会場では発表会開始前からかなりの人だかりで、立ち見も続出。プレゼンテーションは、夏野氏が504iの特徴をPRビデオを交えながら大まかに説明する形で行なわれた。
夏野氏は、504iの大きなセールスポイントとして、従来の3倍となる28.8kbpsのパケット通信機能、最大30KB、待受アプリも作成可能な新規格のiアプリ、赤外線通信機の3点を挙げた。特にパケット通信機能については、「サクサクショック、504i」のキャッチコピーを引き合いに出し、28.8kbpsのアドバンテージを、「慣れたら2度と戻れない、そういう現象が起こるはず」とアピールした。
また、同氏は自身でもP504iと思われる端末を手にしながら、待受iアプリについて解説。待受画面上で犬を育てるバンダイネットワークスの「育てて!いぬとも」の画面を表示させ、「iモードは画像を待受にする、という行為を生み出したが、今回はJavaの番だ」と述べた。また、504iのiアプリ規格については、データ保存に利用するスクラッチパッドに100KBを割り当てていることを強調し、「100+30で130KB、これは世界最大です」と語ったほか、「503iは20年前のゲームが、504iは10年前のゲームが楽しめる。それくらい進化している」とも述べた。
最後に同氏は、「iモードのポリシーは目に見える形でユーザーの生活を変えること」と述べ、挨拶を締めくくった。
504i展示会場では人だかり
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504iの展示ブースではこの人だかり
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ブースでは、発表されたばかりのF504i、D504iの実機が触れる状態で、未発表のN504i、P504i、SO504iについてはモックアップが参考出品の形で展示されていた。ビジネスシヨウの全会場の中でも圧倒的な来場客を集め、待受iアプリや28.8kbpsパケット通信を体験する人でごった返していた。
504iシリーズでは、発表会で触れられた28.8kbpsパケット通信、新規格iアプリ、赤外線通信という大きな変更点のほか、絵文字の追加(76文字)、503iでは一部機種のサポートにとどまっていたJPEG画像の表示、着信ボイスへの対応、32和音着信メロディなどの新機能を搭載。211iシリーズ同様、800MHzと1.5GHzのネットワークを自動的に切り替えて使えるデュアルバンドにも対応している。
D504iは、D503iSと同系統の丸みを帯びたデザインで、円状の背面液晶が特徴。液晶は26万色対応のTFD液晶で、イベント会場のように明るい照明下でも非常に見やすい。ボタンを押した時の反応も速く快適だ。画像やスケジュール、発信履歴などを貼り付け、日記を書ける「プライベートダイアリー」機能も搭載している。手に持つと、やや大ぶりといった感じはするが、バランスが良いのでさほど気にはならなかった。
一方のF504iは、スマートなデザインと有機ELを採用した背面ウインドウが特徴の折りたたみ型端末。実際に触った感触は、スマートで持ちやすい。フォントが若干大きめなのが気にはなるが、6万5536色表示のTFT液晶も輝度・視認性ともに申し分ない。メニューはアイコン式になっておりカラフルだ。会場では背面ウインドウに採用されている有機ELが好評で、同じく実機が展示されていたD504iよりも注目を集めていたようだ。
■ D504i
■ F504i
■ N504i(モックアップ)
■ SO504i(モックアップ)
■ P504i(モックアップ)
カメラ内蔵iモード端末「SH251i」も参考出品
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こちらはモックアップ
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参考出品ながらドコモブース内で504iにも負けないくらいの来場客を集めたのが、カメラ内蔵iモード端末「SH251i」だ。ケース内のモックアップと、スタッフが手に持つ形で実機が展示されていたが、自由に触ることはできず、詳細なスペック等は明らかにされなかった。説明員によれば、251iシリーズで利用される撮影画像の転送サービス「iShot」については、「回線交換方式を用いて送信する」とのこと。どうやら画像付のメールに関しては、パケット通信料とは別の料金体系になるようだ。
シャープ製と思われる折りたたみ型端末「SH251i」は、背面にカメラとサブウインドウ、ライトを内蔵。カメラ動作時は、サブウインドウがファインダーとなるため自分撮りもしやすい。また、ライトを使用すれば、暗い場所での撮影も可能になるとのこと。
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開いたところは通常のiモード端末っぽい雰囲気だ
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背面液晶がファインダーになる。暗い場所でも撮れるよう、ライトも付いている
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PDAタイプのFOMA端末、テレビ電話機能搭載のPHSなども参考出品
このほか、FOMAのコーナーでは、参考出品として折りたたみ型のiモーション対応端末と、電子辞書ライクな形状のPDAタイプの2種類の端末がケース内に展示されていた。PDAタイプのものはテレビ電話機能にも対応。スティック状のヘッドセットを利用すればハンズフリーでのテレビ電話が楽しめるという。一方の折りたたみ型端末に関しては、N2002をベースにしたデザインだが、閉じたときの外観がよりサイバーな仕上がりになっている。
なお、説明員によれば「開発状況としてはかなり進んでおり、かなりの確率で展示品と近いものが製品になると思う」とのことだ。
また、FOMAのビジュアルフォン P2101Vとほとんど同じ形状をしたテレビ電話機能対応のPHS端末も参考展示されていた。ケース内のため触れることはできないが、実際にカメラに写った画像がディスプレイに表示されていた。このほか、参考出品ながらドコモバージョンのPocket PC 2002搭載PDAの姿も見られた。
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PDAタイプのFOMA端末。右側のものはスティックタイプのヘッドセットだ
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閉じたところ。FOMAのロゴが印字されている
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iモーション対応の折りたたみ型FOMA端末。デザインからするとNEC製だと思われる
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閉じたところのデザインはサイバーな感じ
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テレビ電話機能を搭載したPHS端末。P2101Vに似ている
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Pocket PC 2002搭載のPDA。詳細なスペックは不明だ
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赤外線通信機能を使ったデモも
このほか、504iの新機能赤外線通信機能を使用したソリューションのデモも行なわれていた。第一興商の通信カラオケ端末「DAM」では、504iのiアプリと赤外線通信機能を組み合わせることで、端末をリモコン代わりに利用できる。この機能では、自分の歌唱曲履歴などのデータが閲覧できるという。
また、日本コカ・コーラの自動販売機とiモード端末の連携サービスCmodeでは、2次元バーコードをダウンロードせずとも、赤外線機能だけでジュースの購入、代金の決済が可能になる。
さらに、ビデオレンタルショップ「GEO」では、会員証の代わりに504iの赤外線機能を使用して店舗のPOS端末とやりとりできる電子会員証のサービスを全国300店舗で6月から開始するという。
・ ビジネスシヨウ2002 TOKYO
http://bs.noma.or.jp/
・ NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
(伊藤 大地)
2002/05/21 15:48
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