9月29日、「NTT Group総合展2000」が東京国際フォーラムで開催された。ドコモは、この秋から冬にかけて登場すると見られるPHSの音楽配信端末やVideoPhoneをはじめ、Java搭載端末、W-CDMAイメージモデルなどを展示した。ここでは写真を中心に、ドコモの展示をご紹介する。なお、NTT Group総合展の入場は招待客に限られ、一般公開はされていない。
■PHS音楽配信端末 ドコモでは、松下製のSDカード内蔵音楽配信PHS端末とSDミュージックプレーヤーをモニターに配り、10月末までサービス実験を実施している。展示ではモニター実験機のセットと、実験機では別になっている音楽ダウンロード端末とプレーヤー機能をひとつのボディに収めた音楽配信対応PHSの試作機を展示していた。市場への投入は秋から冬にかけてで年内には発売する予定だという。音楽配信サービスの1曲あたりの価格は、インターネットなどの楽曲データが300円前後であることから、それと大きく違うような価格にはならない見込みとのことだ。
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現在、ドコモが音楽配信実験モニターに使用している実験機のセット
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ダウンロード機能とプレーヤー機能が一体化した試作機。画面はカラーで、CDジャケット画像やアーティストの情報、キャンペーン情報なども提供していきたいという
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■ Videophone試作機
動画配信サービスに対応したPHS端末「Videophone」の試作機が展示されていた。Videophoneも音楽配信端末と同様に、この秋から冬にかけて、年内には発売される見込み。ショッピングなど、動画配信だけではない情報サービスも行なわれるという。画像を使った双方向コミュニケーションも可能だという。
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一体型のVideophone試作機。こちらは完全なモックアップ
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端末と分離するタイプのVideophone試作機
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■ iモードJava搭載端末
Java端末の展示もあったが、すでに何度も展示された501iベースの試作機。残念ながら、特に目新しい展示などは見られなかった。
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展示機は501iベースの試作機。株価情報やテトリスに似たゲームなどのJavaアプリケーションをデモしていた
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Java端末に関する展示ボード。Javaの用途はゲームだけではなく、セキュリティやユーザー認証などの機能も強化でき、ビジネス用途にも有効であることがわかる
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■ W-CDMA関連の展示
カメラ付きの動画通信対応機などでは、内蔵カメラの映像を液晶に表示しているものもあったが、展示ボードにも注意書きのある通り、基本的に展示機はすべてイメージモデル。すでに何度も展示されたモックアップもあり、とくに目新しい出展はなかったが、ボードの情報などで以前より具体的なサービスイメージが展示されていた。
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W-CDMA対応テレビ電話端末のイメージモデル。ディスプレイには会場の様子が映り、ただのモックアップではなかったが、もちろんネットワークがまだないW-CDMAでの試用は無理。こうしたテレビ電話端末は、64kbpsの回線交換を使う予定だという
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ワイヤレスの腕時計型カメラ付きディスプレイとセットで使う携帯電話のイメージモデル
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64kbpsの双方向動画通信機能を備えた携帯電話のイメージモデル
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双方向動画像通信機能を搭載した、ビジネスマン向けのイメージモデル
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同じく双方向動画像通信機能搭載を想定した、若者向けのイメージモデル
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PCMCIAカードインターフェイスを搭載したビジネスマン向けイメージモデル
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ノートと一緒に展示された、若者向けのイメージモデル
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IMT-2000の特徴を挙げた展示ボード。ドコモはW-CDMAで、パケット通信は上り64kbps/下り384kbps、回線交換は64kbpsのサービスを予定
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IMT-2000導入時の概要。ドコモが導入時に提供するサービスイメージをわかりやすく提示している
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■URL
・NTT Group総合展2000ホームページ
http://www.ntt-east.co.jp/ntt2000/guest/
(工藤 ひろえ)
2000/09/29 23:19
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