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【CeBIT 2002】
三菱、2つのカラー液晶を使ったスライド式コンセプトモデル

Mitsubishi Electric Telecomのブース
 欧州で携帯電話事業を展開する三菱電機の子会社、Mitsubishi Electric Telecomは、「DDM(Dual Display Media)デバイス」という名称で2つのカラー液晶ディスプレイを使った携帯電話のコンセプトモデルを展示していた。

 このコンセプトモデルは、ストレート型の端末の後ろからもう1つの液晶ディスプレイがスライドして出てくるというもの。3Gをターゲットに開発されており、各々のディスプレイごとに異なるプログラムを走らせることが可能となっており、一方の画面で地図を確認しながら、付近のお店のリストを見るといった、これまでにないようなサービスが実現できるという。

 実機については、GPRSによる通信機能を内蔵したPocket PC「Trium Mondo」や、同じくGPRS対応で256色液晶を搭載する「Trium Eclipse」など、昨年も目にしたものばかりで、展示内容はやや目新しさを欠くものだった。唯一の新端末は、CeBIT開催に合わせて発表された「Trium 110」。モノクロ液晶のWAP端末ということで、さほど斬新ではないが、Triumブランドの端末としては初のアンテナ内蔵型端末となる。

 なお、同社ではパソコンのWebブラウザを使って作成した着信メロディなどを携帯電話にSMS経由で転送できるTriumシリーズのユーザー向けサービスも発表しており、展示内容はどちらかというとこちらの方がメインだった。同サービスでは、Outlookのアドレス帳データを携帯電話に取り込む機能や、携帯電話からも参照可能なフォトアルバム機能も提供される。


展示されていたDDM(Dual Display Media)デバイス。一見すると普通のストレート型端末 必要なときには後ろからもう1つの液晶を引き出せる

GPRS対応で256色液晶を搭載する「Trium Eclipse」 唯一の新端末「Trium 110」。Trium初のアンテナ内蔵型

・ Mitsubishi Electric Telecom(英文)
  http://www.mitsubishi-telecom.com/


(湯野 康隆)
2002/03/14 15:44

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