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SL-5500Gは、プラットフォームにLinux Kernel 2.4ベースのEmbedixを、インターフェイスにQtopiaを採用したヨーロッパ市場向けのドイツ語版ザウルス。 基本的なスペックは、アメリカですでに発売されているLinux版ザウルス「SL-5500」に準じたものとなっており、CPUは、Pocket PCで広く採用されているStrongARM（SA1110） 206MHzが、ディスプレイは240×320ドット・６万5536色表示の反射型TFT液晶が採用されている。メモリは64MBのRAMと16MBのフラッシュROMを内蔵。外部インターフェイスは、SDカードスロットとType2のCFカードスロット、赤外線ポート。また、J2ME準拠のJava実行環境も搭載されている。 本体の発売と同時にIEEE 802.11b規格のCF型無線LANカードやデジタルカメラユニットがオプションとして用意されるほか、第２四半期にはGSM/GPRSの通信機能を内蔵したカードや、Bluetoothカードも出荷される予定。 また、ME-E1以降、ザウルスの大きな特徴となっているスライド式キーボードも搭載されている。プレスカンファレンス会場で展示されていた実機はドイツ語版となっており、QUERTZ配列のキーボードには、ウムラウト付きアルファベットが描かれていた。キーボード入力のほかにもスタイラスによる手書文字認識やソフトウェアキーボードでも文字入力が可能。 大きさは74×138×18mm、重さは約194g。電源には、取り外し可能なリチウムイオンバッテリーが採用されている。あらかじめ用意されたソフトウェアは、Outlook互換のPIMソフト、IMAP4にも対応したメーラー、ウェブブラウザ「Opera ５」、マルチメディアプレーヤーなど。なお、同機種の英語版も、ほぼ同時期に出荷される予定となっている。 このほか、シャープのプレスカンファレンスでは、薄型ノートパソコン「MURAMASA II」や液晶テレビ「AQUOS」などが発表されていた。今後の戦略について、パソコンや携帯電話といった完成品のみならず、従来より得意としている液晶や、CMOSなどデバイス関連にも注力する方針であることを語っていた。また、会見中では、日本で発売された写メール端末J-SH51も紹介され、「日本で発売したこの端末は、カメラ・高精細液晶・音楽再生機能・SDカードスロットを搭載した最先端の端末だ」とその技術力をアピールしていた。 カンファレンス終了後、記者からLinuxというプラットフォームを選んだ理由を質問され、スタッフは「Palmは処理能力的に問題があり、Pocket PCはカスタマイズ性に乏しい。オープンコミュニティのあるLinuxなら個人ユーザー、法人ユーザー双方に受け入れられる」と語った。
・ ニュースリリース（独文） http://194.64.239.22/relaunch/presse/42.asp?no=552 （伊藤 大地） 2002/03/13 14:16 | ||||||||||||||||||
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