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JavaOneは、米国以外の国では初めて開催されることとなるJavaの開発者を対象としたコンファレンスで、テクノロジー・リーダーによる基調講演をはじめ、先端技術や最新事例などを紹介するセッション、世界中のJavaテクノロジーや製品、サービスを披露するパビリオンで構成されたイベントとなっている。 米国サン・マイクロシステムズのチーフ・リサーチャー兼Sience Officeディレクター ジョン・ゲージ氏がモデレータを務めて行なわれた基調講演では、1995年に同社が発表した「Java」言語のオリジナル設計およびオリジナル・コンパイラとバーチャルマシンの開発、実装などに携わっているジェームズ・ゴスリング氏により、Javaのアーキテクチャを始めとするテクニカルな主題が語られた。 ゴスリング氏は、浮世絵風の絵柄がプリントされた自作のオリジナルＴシャツを着て壇上に登場し、冒頭、「Java」の出生を映画「2001年宇宙の旅」のパロディ風に仕立てて表現したJavaによる自作のアニメーションをパネルに流し、ウィットに富んだ挨拶で会場を和ませた。続いて、先述のオリジナルＴシャツ数着を、丸めた状態で会場の聴衆に飛ばしてプレゼントするといったパフォーマンスでも会場を沸かせた。
同氏は当初、エンジニアとして各種の家電製品でどういった可能性があるかを模索すべく、様々な試作品で検討したところ、「ツールの問題を対処すべき」という結果に至り、それがJavaという言語に繋がったことを語った。また、「これまで自分の人生は、プログラムのバクの原因を追求するのに費やす時間が大半だったが、それは非常に重要なこと。なぜなら、バグはパフォーマンスよりも優先順位が高いとされるシステムの“セキュリティ”と“信頼性”に大きく係わるものだからである」ということや、「Javaで作られるものはプログラムそのものではなく、ネットワーク上の一部のシステムである」といった定義、「Javaを考える上で重要なのは、物ではなく市場である」ことなどを語った。
ゲスト・スピーカーのプレゼンタイムは10分程度の短い時間となったが、オラクルの保科氏も、J2EE（Java 2 Platform Enterprise Edition）に準拠した自社のアプリケーション・サーバ「Oracle9i Application Server Wireless Edition」などについてプレゼンを行なった。 ・ JavaOne http://jdc.sun.co.jp/javaone/ （松下 麻利） 2001/11/28 23:26 | ||||||||
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