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【LCD/PDP International 2001】
シャープ、折りたたみ型端末向けの「Twin液晶」を展示

 10月31日~11月2日の3日間、パシフィコ横浜で、ディスプレイ、液晶パネルの展示会「LCD/PDP International 2001」が開催されている。シャープブースの携帯電話関連の主な展示品はいずれも、10月2日から幕張メッセで開催されていたCEATEC JAPANのものと同様だったが、個々の展示についてより詳しい話が聞けたのでレポートしよう。


メイン液晶とサブ液晶を1つのモジュールに

 まず、シャープブースでもっとも画期的だったのは、折りたたみ型端末向けの、メインディスプレイ・サブディスプレイを1枚のパネルに収めた「Twin液晶」だ。バックライトをメインディスプレイ・サブディスプレイ双方で共有することによって、厚みがわずか3.2mmになっている。また、バックライトが1つしかないため、省電力機能も優れている。メインパネル部分はSTN方式で6万5536色表示が可能だ。従来、サブディスプレイを搭載すると、ディスプレイ部分の厚みや重みで、端末全体の重量バランスが悪くなってしまう問題があったが、これに対するシャープの解答だといえるだろう。

 同製品の市場投入について説明員に聞いたところ、「シャープの携帯電話事業の主力であるJ-フォン向け端末に搭載し、2002年の4月くらいに発売したい」と語っていた。


メイン液晶側。6万色表示のSTN液晶だ こちらはサブディスプレイ。モノクロ表示

シャープが考える「次世代のスタンダード液晶」

携帯電話サイズのもの。320×240ドット、26万色の表示が可能だ
 そのほか、シャープが次世代の液晶パネルとして開発を進めている高精細システム液晶もCEATEC同様、大量に展示されていた。この液晶の特徴はなんといっても「小さいサイズでの高解像度」であり、携帯電話で一般的な2インチサイズで320×240ドット、26万色の表示が可能。また、画像とテキストを完全に別のルーチンで処理するため、待受画像の上にテロップを流すこともできる。システム液晶の細かい仕様については、まだ公開されていないが、「TFT液晶の延長線上の技術」ということだ。

 サンプルの中で特に人目を引いていたのは新書サイズ大の見開き型PDAに搭載するタイプのもので、DTPデザインされた雑誌記事のようなものを映し出していた。画像の発色、フォントのなめらかさなどは申し分なく、まさに「次世代の液晶」といった印象を受けた。シャープでは、このシステム液晶を2002年10月から量産する予定。


対角7インチのパネルを2枚使用したプロトタイプ。まさに「電子ブック」だ ノートパソコン向け。7インチで1280×768ドット、フルカラー表示が可能

ハート形にも星形にもなる自由成形可能なプラスチック液晶

 また、こちらもCEATECと同じものだが、プラスチック液晶も展示されていた。説明員によると、現段階での液晶の性能は、6万色表示のSTN液晶レベルだが、1~2年後にはTFT・26万色表示を目指しているという。だが、「配線・輝度のムラなど技術的に難しい部分が結構あり、一体どういう製品に組み込むのかも見えていない」とし、まだまだ課題も多いようだ。将来、この液晶が実用化されれば、自由に液晶の形を変えられるため、今までにはなかった全く新しいデザインの携帯電話が現われるかもしれない。


様々な形に変形できるのが特徴 新しい携帯電話のデザインを生み出せるかもしれない

・ LCD/PDP International 2001
  http://expo.nikkeibp.co.jp/lcd/
・ シャープ
  http://www.sharp.co.jp/


(伊藤 大地)
2001/10/31 16:43

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