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【CEATEC JAPAN 2001】
ドコモ 榎氏「iモードはコンビニエンスストア」
NTTドコモ取締役 榎 啓一氏
10月2日から6日までの5日間にわたり、通信・情報・映像分野に関する複合展示会「CEATEC JAPAN 2001」が幕張メッセで開催されている。3日目の10月4日、NTTドコモ取締役 iモード事業本部長の榎 啓一氏が、「iモードの現状と将来展望?ケータイからブロードバンドまで?」と題した講演を行なった。
9月25日のiモード契約数
榎氏はまず、2760万のiモード契約があり、公式サイトとして1050社による1890サイトが運営されていると、数値でiモードの現状を語った。また「携帯電話のキラーアプリケーションは人間である」と語り、iモードがコミュニケーションツールとしての携帯電話の側面の1つであるという考えも示した。
ここで榎氏は、メディアのプラットフォームとしてのiモードの特徴を、商店にたとえて説明した。「携帯電話で表示できるコンテンツは、文章と静止画、音声に限られており、パソコンやテレビなどに比べるとプア、つまり商店ならば品揃えが少ない状態である。しかし、ユーザーは常に携帯電話を持ち歩いているので、いつでもどこでもアクセスできる」。榎氏はこのような携帯電話を、まるでコンビニエンスストアのようだと感じたという。それに対して「リッチなコンテンツを表現できるが、デスクに座って起動を待たなければいけないパソコンは、遠くにあるが品揃えは豊富なデパートのような存在」と語った。
たとえばユーザーが何か欲しいと思ったとき、携帯電話ならば誰でも持っているので、その場ですぐにECサービスにアクセスして購入できる。榎氏はここで「人の意欲は時間とともに減退する」と語り、携帯電話は「その場ですぐにアクセスできる」ことが重要だと強調した。
先日開始されたFOMAについては、「マルチアクセスなどの新機能があるとしつつも、基本的にはスピードが速くなっただけで、その場ですぐにアクセスできることが重要、という点に変わりはない」という考えを示した。
また榎氏は、「iモードとパソコンは、利用形態もコンテンツも違うので、両方が補完的に住み分けするだろう」という考え方も示した。榎氏によると、現在の携帯電話技術では、通信速度は速くなっても通信料金をブロードバンド並にすることはできないので、コンテンツのリッチさという観点ではブロードバンドには勝てないという。しかし携帯電話は、前述した「その場ですぐにアクセスできる」という特徴を持っているので、パソコンによるブロードバンドインターネットとはまったく異なるシーン・ニーズで利用されるので、共存できるという考えだ。
榎氏による携帯電話の特徴。コンテンツの表示能力は貧弱だが、市場規模が大きく、常に携帯していてネットワークへのアクセスも容易だ
iモードのネットワーク構成。FOMAになっても入り口の速度が変わるだけで、iモードの本質は変わらない
榎氏は「他のメディアと連携することが重要」とも語った。たとえばユーザーが何かの商品を「買いたい」と思ったとき、携帯電話でECサービスにアクセスし、そのあと近所のコンビニエンスストアなどで受け取るといった「クリック&ブリック・モルタル」の形式を説明した。店頭だけでなく、パソコンやゲーム機、ITSなど、さまざまなメディアとの連携を考えており、その一環としてコカ・コーラとの共同事業である自動販売機「Cmode(シーモ)」を展開しているという。
最後に榎氏は、携帯電話の将来像として動画コンテンツにも言及。たとえばニュースなどの場合、まず最初にニュースキャスターの静止画か表示され、次にヘッドラインのテキストが表示され、その後3~5秒程度のビデオクリップが再生される、というイメージを語った。ECサイトなどでの音楽や映画のデモにおいても、テレビの音楽ランキング番組で流されるような、5秒程度のビデオクリップで十分とし、動画はあくまでコンテンツの一部という考えを披露した。
メディアの連携。すでに店舗やパソコンだけでなく、ゲーム機(プレイステーション)との連動も行なわれている
携帯電話の将来像としては、動画によるコンテンツのほかに、家電などコンシューマに身近な機器との連動も想定している
・ NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
(白根 雅彦)
2001/10/04 21:57
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