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「CommunicAsia2001」レポート
サイバード堀氏講演、iモードコンテンツは世界へ
シンガポールで開催されたIT総合展示会「CommunicAsia2001」で、日本の携帯電話向けコンテンツプロバイダー、サイバードの社長堀 主知ロバート氏は「Evolution of Mobile Service」と題した講演を行なった。
コンテンツビジネスは「Win-win-win」
堀氏は冒頭、携帯電話向けのコンテンツについて、パソコンと同じ表現ができるものではなく、新しいメディアであると述べた。また、そのビジネスについては「3つのWin」(Win-win-win)と表現。携帯電話向けのコンテンツが発展すると、まずユーザーがその恩恵を受ける。通信の需要が高まれば、通信事業者も恩恵を受ける。そしてもちろん、コンテンツプロバイダも恩恵を受ける、というわけだ。海外では、携帯電話向けコンテンツビジネスが定着しておらず、否定的な見解を示す向きもある。しかし堀氏は、日本でも有数のコンテンツプロバイダーの社長として「みんながおいしいビジネス」として、コンテンツビジネスを力強く肯定した。
続いて堀氏は、携帯電話向けのコンテンツに重要な点は、1分で使えるシンプルさと、それでいてまた使いたくなる面白さを備えていることだと語った。そこで堀氏は、サイバードが日本国内で提供している「プリネット」を例にあげた。
「プリネット」は、街のプリクラで撮影した画像を、ネット上のサーバーで管理し、ケータイでも見られるようにするフォトストレージサービスである。堀氏はプリネットについて、プリクラは日本では若い世代にポピュラーな機械で、ユーザーはプリネットをプリクラの新機能として受け入れたと語り、携帯電話向けのコンテンツに重要な「説明不要の簡単さ」を実例をあげて強調した。
その一方で、iモードユーザーにおける10代の割合がそれほど高くないことを指摘し「依然としてエンターテイメントは重要であるが」と前置きをしつつも「エンターテイメントだけのステージは終わった」とも語った。そこで堀氏は、エンターテイメント以外として、mCommerce(=モバイル電子商取引)として、サイバードがカタログ通販の千趣会と提携して行なっているサービスを紹介した。堀氏がこのサービスが高い収入を上げていると語ると、モバイルインターネットビジネスが定着していない国の聴講者からは、収益分配などについての質問が相次いで寄せられた。
iモードの海外展開についての質問もあった。この質問に対し堀氏は、ドコモはCompact HTMLを海外の提携会社に強制せず、提携先の既存のインフラを利用するだろうという見通しを述べた。その上で堀氏は、iモードのビジネス環境が海外に拡張されるという考えを強調した。
まとめとして「携帯電話はパソコンと違って、ほとんどの人が持っている」ことを挙げ、その市場の大きさを訴えた。その上で、モバイルインターネットが通信業界だけでなく、あらゆる産業に影響を与えるだろうと述べた。最後に堀氏は、マーケットメッセージとして「(現状の)WAPはゴルフ場にいてもオフィスにいる気分にさせる」「iモードはオフィスにいてもゴルフ場にいる気分にさせる」という言葉で、日本のモバイルインターネットが楽しいものであることを強調した。
コンテンツビジネスについて。新しいビジネスであり、参入も簡単であるとも
講演のまとめ。海外では統一規格でないiモードに否定的な意見が多いが、それも一蹴
・ サイバード
http://www.cybird.co.jp/
(白根 雅彦)
2001/06/25 00:00
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