ジャストシステムの浮川氏は、今後の取り組みとして、パソコン上のATOKで展開しているiATOKサービスをPalmでも提供することや、新しいPalm OS 4.0への対応などについて発表。開発途中の日本語版のPalm OS 4.0の上でATOKを動かすデモなどが行なわれた。新しいPalm OS 4.0では、PCでいうIMEの扱いが整備されたため、日本語モードにしたときにATOKが動作していることを示すアイコンが表示されるようだ。
ただし、Palm OS採用マシンでは、Handspring社がSpringBoard、TRG社がコンパクトフラッシュと、外部記憶メディアは各社ばらばらの状態であり、共通OSながら、相互に簡単にメモリデバイス経由での情報交換が行なえない状況がある。Palm OS 4.0では、メモリカードアクセスのための共通APIを正式採用(現在のソニーのCLIEに装備されているものがベースになるらしい)する予定だが、アプリケーション側からは共通でも、データ交換にパソコンを介したり、低速なシリアルやIrDA経由でのデータ交換などは実際には難しいと思われる。