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東京ゲームショウ2001春(3/30~4/1)
WonderSwan用GPSは2002年度登場
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幕張メッセで4月1日まで開催される「東京ゲームショウ2001春」のバンダイブースでは、携帯ゲーム機「WonderSwan」用の最新ゲームのほかにも、各種周辺機器が展示されている。発売済みの小型ロボット「WonderBorg」や開発キット「WonderWitch」の他にも、興味深いいくつかの製品が参考出展という形で展示されていたので、それらをご紹介しよう。
「WonderSwan GPS(仮称)」はWoderSwan専用のGPSユニットで、衛星から位置情報を取得することができる。GPSユニットはワンダースワンの右側面の通信端子に装着し、位置情報を利用した各種ソフトはカートリッジスロットに挿入する。
位置情報を利用したソフトとしては、バンダイから「マップ情報ソフト(仮称)」が登場する。これは自分の位置を地図上に表示する、いわばナビゲーションソフト。詳細は決まっていないが、カートリッジに汎用のメモリカードスロットを搭載し、そこに地図データの入ったメモリカードを挿すことで地図を表示させる仕様を検討している。この場合、地図データはキオスク端末などで販売するという。
ナムコからは位置情報を利用した3つのゲームが参考出展されている。「GPS 超!!パックマン(仮称)」はナムコの往年の名作「パックマン」のアレンジバージョン。位置情報で自分のキャラクターを操作するので、プレーヤーは敵キャラから逃げるために実際の世界を猛ダッシュすることになる。
「魔方陣ウオーズ(仮称)」は位置情報を元にしたモンスターを召喚・配置して戦うゲーム。地図上に魔方陣を描くように移動し、モンスターを配置するなどの要素が盛り込まれる。
「やったつもりゴルフ(仮称)」は位置情報を使って実際に歩き回るゴルフゲーム。付属の加速度センサーでスイングを行ないゲームを進める。
なお、いずれのゲームも参考出品で、危険がないように各種調整が行なわれる。高精細な地図を表示させるので、カラー液晶搭載のWonderSwanColorでの仕様を前提に開発されている。担当者によると4月末より実記に近い形での検証を開始するという。WonderSwan GPSの大きさは55×75×28mmで重さは50g。単四電池2本で7時間連続動作する。
パックマン(左)と魔方陣ウオーズ(右)のイメージ画面。パックマンはやはり敵に追われて実際に走り回ることになるのだろうか
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MP3プレーヤーやキオスク端末も
「MP3-PLAYER(仮称)」は、WonderSwanのカートリッジに接続するMP3再生ユニット。汎用のメモリーカードスロットを搭載し、そこに入った楽曲を再生できる。楽曲再生中に画像表示させることも可能であるが、現状開発されているものではカラオケ的な使い方は想定されていない。
デモでは、徳永英明の「call」を画像付きで再生していた(左)。デモ機は暫定使用ながらマルチメディアカードを使用している様子(右)
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WonderSwanGameTerminalの画面イメージ。自前のメモリカードにコピーすることで、流通コストとROM代の削減、在庫の簡素化などが図れる
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「WonderSwanGameTerminal」はゲームを販売するキオスク端末。スマートメディアなどのパソコンでも使われているような汎用のメモリカードを使い、ゲーム自体を販売する。汎用メモリカードスロット搭載のカートリッジをWonderSwanに装着し、そのカートリッジにゲームデータを入れたメモリカードを挿入することで、ゲームをプレイできる。
WonderSwanGameTerminalでは、メモリカードにゲームをコピーする形で購入することができる。通常WonderSwanのゲームはROMカートリッジの形で販売されているが、コピーする形で販売することで1500円程度安価に販売できるようになるという。
メモリカードとしては、スマートメディア、メモリースティック、SDメモリーカードなどが候補に挙げられているが、どれが採用されるかはまだ決まっていない。前述のGPS用の地図データや、MP3データの保存にも同じメモリカードが使われ、同じキオスク端末が使われると見込まれる。
なお、メモリカードに保存したゲームのデータは、パソコンにバックアップを取れるようになるという。この場合、SDカードなどの「チェックイン・チェックアウト」と同じ概念で、複数のコピーが取れないような工夫が施される見込み。
・ 東京ゲームショウ
http://www.cesa.or.jp/tgs/
・ バンダイ
http://www.bandai.co.jp/
(白根 雅彦)
2001/03/30 23:57
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