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石井英男の「COMPUTEX TAIPEI 2000」レポート(6/05~6/09)
石井英男の「COMPUTEX TAIPEI 2000」レポート:PDA編

 アジア最大のコンピューター関連のトレードショーCOMPUTEX TAIPEIが、今年も6月5日から6月9日に開催された。COMPUTEX TAIPEI 2000のレポートはすでにPC Watchで掲載されているが、ここではケータイWatchの読者の関心も高いであろうPDAに関する話題を紹介することにしたい。

 なお、COMPUTEXの会場では、携帯電話関連の展示はあまり見かけなかったが、台湾の携帯電話事情が一年前とはずいぶん変わっていて、ちょっと驚いたので、別にレポートするつもりである。


Acer:Palm VにそっくりなPDA登場

AcerのPDA「SlimMate」。ボディのデザインや質感はPalm Vによく似ている。OSは独自開発のものが使われている
 今回のCOMPUTEXでは、Palmシリーズに似たデザインのPDAがいくつかのブースで展示されていたが、最も完成度が高いと感じたのが、AcerのSlimMateである。PDAを展示しているブースの中には、モックアップだけで実際に動作する製品は展示されていなかったところもあったが、SlimMateは実機が何台も展示されていた。

 SlimMateは、CPUにDragonBall EZを搭載し、160×240ドットのモノクロ液晶を装備したPDAである。デザインといいサイズといい、Palm Vによく似ている。サイズは、115×75×12mmで、重さは140g(電池込み)である。ただし、OSはPalm OSではなく、Acer独自開発のOSが搭載されている。Palmシリーズと同様にクレイドルに載せることで、PCとHotSyncが行なえる仕組みだ。Visorのような拡張スロットを備えており、オプションのデジタルカメラユニットやGPSユニット、GSM(携帯電話)ユニットを装着できることが特徴だ。本体はすでに量産開始されているが、デジタルカメラユニットやGPSユニット、GSMユニットはモックアップのみ展示されており、出荷は2000年第3四半期になるとのことだ。


Palmシリーズと同様に、クレイドルに載せることで、PCとのデータシンクロナイズできる
SlimMateの裏側に装着するデジタルカメラユニットのモックアップも展示されていた

デジタルカメラユニットの裏側がSlimMateの液晶面となる
こちらは、GSM携帯電話ユニットを装着した状態のモックアップ

ASUSTeKブース:Jornadaに似た小型WinCEマシン

 マザーボードベンダーとして有名なASUSTeKブースでは、Windows CEを搭載したPDAやタブレット型マシンなどが展示されていた。中でも、特に注目を集めていたのが、Hewlett-PackardのJornada 680/690に似た、コンパクトなキーボード付きWindows CEマシン(コードネーム「Pandora X」)である。まだ試作品レベルであったが、ガラス越しに動作しているのは確認できた。CPUには、StrongArm SA1110を採用し、640×240ドットSTNカラー(256色)液晶を搭載する。56kbpsモデムを内蔵しているほか、CDMAモジュールを内蔵しており、単体でインターネットにアクセスできることが特徴だ。日本での発売は未定のようだが、なかなか面白そうな端末なので、発売されることを期待したい。


ASUSTeKブースに展示されていた小型Windows CEマシン。サイズは190×90×28mmで、重さも350gと軽量である
京セラのリファロを彷彿とさせるタブレット型マシン(モックアップ)も展示されていた

これもタブレット型マシンだが、こちらは実際に動作していた,
詳細は不明だが、PDAらしき製品のモックアップも展示されていた

まだまだあるパームサイズPDA

 PROCOMPブースでは、Palm OSライクなPenBex OSを搭載したPDAの実機やWindows CEを搭載したパームサイズマシン(Pocket PC)の実機が展示されていた。PenBex OSを搭載した製品は、150ドル程度で販売できるとのことだ。また、モックアップレベルではあったが、Palmシリーズよりもさらに一回り以上小さな製品も展示されていた。Windows CEを搭載したカラー液晶採用Pocket PCの価格は、500ドル程度になるという。

 また、大手マザーボードベンダーであるMSIのブースでは、Windows CEを搭載したPocket PC「MS-2000」の実機が展示されていた。MS-2000は、カラー液晶モデルとモノクロ液晶モデルの2モデルがあるようだ。その他、動作はしていなかったようだが、ARGOSYブースには、シチズンのデータスリムによく似たPCカード型PDAが展示されていた。


PROCOMPのPDA。Palm OSによく似たPenBex OSを採用している
手前や右側の製品はモックアップだが、こうしたデザインのPDAも製造できるとのことであった

こちらはWindows CEを搭載したPocket PC。カラーSTN液晶を採用している
MSIブースで展示されていたPocket PC「MS-2000」

ARGOSYブースで展示されていたデータスリムによく似たPDA
ARGOSYブースには、他にもPDAのモックアップが展示されていた



2000/06/12 00:00

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