|
|
|
【mobidec2008】
ディズニー・モバイル、端末に依存しないサービス展開を説明
|
|
|
|
|
mobidec2008の特別講演、午前中の最後はディズニー・モバイルの講演が行われた。ウォルト・ディズニー・ジャパンのインターネット・グループ ディズニー・モバイル部門のバイスプレジデントであるDavid Milstein氏が登壇し、ディズニーの“楽しさ”をアピールした。講演タイトルは「Disney Mobile と "The Disney Difference" - 携帯電話サービスの新たなアプローチ -」。
「ディズニーは楽しくやらないと面白くない」。足早にステージに上がったMilstein氏はそう語ると、傍らに抱いたスティッチ(リロ・アンド・スティッチ)の大きなぬいぐるみを賞品に、来場者とジャンケン大会を行った。講演冒頭からのサプライズに、来場者は少し面食らった様子だったが、Milstein氏との何度かのジャンケンの後、最後まで勝ち残った1名にぬいぐるみがプレゼントされた。
ディズニーグループ全体の地域別収益は、北米市場の売上げが事業全体の77%を占めており、欧州市場が17%、アジア太平洋市場が5%、南米とそのほかの市場を合計して5%となっているという。年間4兆円の売上げのうち、多くは北米での稼ぎとなり、Milstein氏は北米以外の市場が大きなものではないと説明した。
また、景気の冷え込みを受け、米国企業の株価が下落しているる現状にも言及した。Milstein氏は、米国のメディア・グループの株価が軒並み下落する中、一部メディアで「より株価が下がっていない会社」として紹介されたと語った。ジョークを交えて自社を笑いのネタとして提供する講演スタイルに、会場からは笑いが漏れていた。
Milstein氏は、ディズニーの取り組み方について「新しいことに挑戦していく」と説明した。日本でのディズニー・モバイルの展開も、そうした新たなチャレンジになるという。なお、インターネット部門では、8年前から通信を介したコンテンツ提供を行っている。
ディズニー・モバイルは、20~30代の女性をターゲットにMVNOで事業展開している。ターゲットが子供ではない点について、Milstein氏は「ディズニーが携帯電話の中で提供できるものを考え、楽しんでもらえるユーザーをターゲットにしただけ」と説明した。ディズニー・モバイルでは、これまでに「DM001SH」「DM002SH」の2モデルを提供しており、12月6日には既存ラインナップより高機能な「DM003SH」が発売される予定だ。
端末の外観には、ディズニーのキャラクターがこっそりとあしらわれている。Milstein氏によれば、女性をターゲットにした場合、外観はあくまでさりげなく、中身はディズニーのコンテンツが盛りだくさん、といったコンセプトが受け入れられると判断したという。同氏は、「ディズニー・モバイルは端末のスペックではなく、中身の楽しさが売り物」、「スペックだけて端末を見るのは全然面白くない。楽しい体験を売り出していきたい」などと語っていた。
強力なコンテンツを背景に、コンテンツ中心の端末ラインナップをそろえるディズニー・モバイルでは、新しいモデルが登場しても従来モデルを継続して発売していく方針だ。逆に、新しいモデルともに提供される新たなコンテンツサービスは、従来モデルでも利用できるようになっている。Milstein氏よれば、どんな端末でも同じコンテンツが使えることは、従来のモデルを利用しているユーザーの毎日の携帯利用も楽しくするという。
ディズニーは現在、携帯電話事業者各社に有料サービスを展開しているが、ディズニー・モバイルでは全てのサービスが無料で利用できる。Milstein氏は、ユーザーのARPUが高いと述べ、ユーザーの満足度調査や販売店スタッフの調査結果なども紹介した。同氏は、ディズニー・モバイルについて、ユーザーの満足度が高く、販売スタッフも売りやすい端末だとアピールしており、今後も端末に依存しないサービスを引き続き拡大していく方針を示した。
■ フォトギャラリー
■ URL
ディズニー・モバイル
http://disneymobile.jp/
mobidec2008
http://www.mobidec.jp/
■ 関連記事
・ 携帯業界のキーパーソンが集結するカンファレンスイベント
(津田 啓夢)
2008/11/28 20:18
|
ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
|
|
|
|
|