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【 2009/06/26 】
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携帯フィルタリング利用率は小学生で57.7%、総務省調査
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ドコモ、スマートフォン「T-01A」を28日より販売再開
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ソフトバンク、コミュニティサービス「S!タウン」を9月末で終了
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ソフトバンク、ブランドキャラクターにSMAP
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カシオ、携帯での閲覧にも対応した画像変換ソフト
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テレビ朝日、iモードで動画配信「テレ朝動画」を開始
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ファーウェイ、東京に「LTEラボ」開設
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SoftBank SELECTION、iPhone 3GS向けケース3種発売
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「G9」の文字入力に不具合、ソフト更新開始
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アドプラス、iPhone 3G向けコンバージョンレンズ
[10:41]
【CEATEC JAPAN 2008】
KDDIの研究開発成果を公開
Giga-IR
今回のKDDIブースは、KDDIグループの研究開発の成果を展示するコーナーが充実していた。実際に体験できるものが多く、今後の技術展開やサービス展開にも注目が集まりそうだ。
「Giga-IR」と呼ばれる次世代の赤外線通信技術は、携帯電話の入出力時に赤外線で1Gbit/sの高速データ転送を実現した技術。従来の赤外線通信は発光ダイオードを利用しているが、「Giga-IR」は高速応答が可能な半導体レーザーを採用する。KDDI研究所がロームやイーグローバレッジと共同で実用化に向けて取り組んでおり、ブースでは、80MBの動画をほんの数秒で転送するデモが行われている。通信自体は高速だが、転送先の書き込みが終了するまでには少し時間がかかる印象だ。
レーザーを利用するため、安全性の確保が必要で、端末間の距離や5cm前後、±10度(従来の赤外線は±16度)の角度でデータ転送できるよう設定されている。既存の赤外線と同程度の消費電力で利用が可能。標準化作業を行なうIrDAで作業部会が設置されており、KDDIでは2009年3月にも規格化したい考えだ。その際は、既存赤外線との互換性なども課題になりそうだ。
ワンセグエリア放送システム。ブロードバンド回線に接続する
受信デモ
「声de入力」のローカル音声認識タイプ
「ワンセグエリア放送システム」は、30m程度の範囲のエリア限定でワンセグを利用して限定的にコンテンツを配信する技術。KDDIでは今回のイベントに合わせて、実験局免許を取得してデモを行っている。イベントやデパート、コンサートなどの特定エリアにいるユーザーに対して、コンテンツ配信が可能。ユーザーは既存のワンセグ対応携帯電話で利用できる。ワンセグと同様にデータ放送も利用できる。
なお、半径1m程度の範囲に向けて、免許のいらない微弱電波を使ったワンセグ放送システムなどがシステムベンダーなどから登場している。「ワンセグエリア放送システム」はもう少し広いエリアを対象としたもので、配信システム自体に免許が必要となる。KDDIでは、総務省などに新たな放送システムとして提案していく計画だ。
「声de入力」のローカル音声認識タイプもデモが行われていた。従来の「声de入力」は音声の特徴データをサーバーに送信して音声認識する必要があったが、ローカル音声認識タイプでは、端末内にプリセットされたプログラムで利用できる。携帯電話に向かって幕張メッセ最寄りの「海浜幕張駅」の名前を言うと、音声を認識、周辺情報がEZナビウォークで表示された。BREWのエクステンションとして公開される予定で、ローカル音声認識タイプに対応した端末が登場すれば、コンテンツプロバイダーは自由にアプリが開発できる。
「直感コントローラー」は、携帯電話のカメラ機能を利用して、加速度センサーのように端末の傾きなどを判別する技術。旧型機種などの加速度センサーの代わりとして利用できる。BREWのエクステンションとして公開され、コンテンツプロバイダーがアプリに機能を盛り込める。ただし、現状ではカメラが常に起動している状態となるため、消費電力がかかってしまうという。
さらに、3D液晶技術も展示。液晶に視差パネルを搭載したもので、レンダリングエンジンなども一体化されたディスプレイとなる。ワンセグなどの2Dの映像を自動的にレンダリングして3D風に表示させることが可能。ユーザーが撮影した静止画や動画も3D風に表示できる。携帯電話に搭載可能なサイズで構成されており、担当者はすぐにでも提供したいと張り切っていた。近い将来、こうした3D液晶を搭載したau端末にも期待できそうだ。
直感コントローラー
アプリ以外のでの利用方法。文字入力の際、「あ」のボタン(数字本の1)を押しながらかたむけてあ行の文字を選択する
3D液晶。肉眼でないとわからないが、通常の動画が飛び出して見える
概要
盛況だったのは「実空間透視ケータイ」と呼ばれるデモンストレーションだ。6軸加速度センサーを搭載した端末で動作するBREWアプリとなり、3D空間上に今回のイベントに出展しているブースがマッピングされており、携帯電話を向けた方向にどんなブースがあるのか判別できる。また、この機能にはプレゼンス情報の推定機能が搭載されており、登録した友人を3D空間上にマッピングできる。歩行/走行/停止/自転車/自転車/自動車/バス/電車など、友人の移動手段を推測し、例えば電車で移動しているなら電話をかけるのを控えるといった利用が可能。走行や自転車まではGPSによる移動速度と加速度センサーによる振動情報で判別している。自動車やバスなどはこれに加えて、携帯電話のマイクを利用して走行音なども拾って推測する。
このほか、モバイルWiMAXを展開するUQコミュニケーションズのブースも併設されていた。米国のモバイルWiMAX対応モデルなどが展示されていた。
イベント会場内の主要ブースがマッピングされている
プレゼンス状態を推定
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URL
KDDI
http://www.kddi.com/
CEATEC JAPAN 2008
http://www.ceatec.com/
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