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【CTIA WIRELESS 2008】
MediaFLO向け新機種やAndroidを紹介するクアルコム

クアルコムブース

 クアルコムブースでは、MediaFLO関連コーナーや通信技術関連コーナーなどが設けられている。

 MediaFLO関連コーナーでは、新たな試作機としてAMOIとパンテック&キュリテル製試作機が展示されている。どちらもUMTS(W-CDMA)対応だが、大きく異なるのは受信する帯域が8MHz幅という点だ。MediaFLOでは6MHz(ワンセグは6MHzの一部)を利用するが、欧州のデジタルテレビは8MHz幅とのことで、その仕様に合わせた格好だ。また、LG製のAT&T向け端末「Vu」も展示されており、商用のMediaFLO放送波を受けて受信デモを披露していた。ちなみにMediaFLOサービスを利用するには「TV」ボタンを一回押すだけとなっており、チャンネルの切替速度とあわせ、軽快な操作感が実現されている。このほか、USB接続型のMediaFLOチューナーでの受信デモも用意されている。


AMOI製 パンテック製
AMOI製のMediaFLO対応UTMS端末。画面上では番組のほか、投票機能も パンテック製の試作機

データキャスト Vu
データキャストで天気予報を表示 LG製の新機種「Vu」。画面下部の「TV」ボタンでMediaFLOを一発起動

横長フル画面表示 タッチ
横長フル画面表示 少し画面をタッチすると、左上に番組表へのボタン、右にチャンネル切替ボタンなどが出てくる

Voyager 横開き
LG製のVerizon向け端末「Voyager」 横開き機構を採用

MOTORIZR Z6tv サムスン製端末
モトローラ製のVerizon向け端末「MOTORIZR Z6tv」 AT&T向けのサムスン製端末。5月のサービスインに向けて登場する見込み

 1GHzで動作するCPUなどで構成されるチップセット「Snapdragon」の展示コーナーでは、想定デバイスや評価ボード上でWindows Mobileやハイビジョン映像(720p)再生のデモが披露されている。「Snapdragon」は2006年11月に発表されたチップセットで、ARMのチップとの互換性もある。評価ボードでの展示が一般公開されるのは今回が初めて。既にサンプル出荷は開始されており、今年後半にも搭載端末が登場すると見られている。


USB接続型 Snapdragon
USB接続型のMediaFLOチューナー Snapdragonの展示コーナー

Windows Mobile ハイビジョン
Windows Mobile上での再生デモ 隣のボードではハイビジョン映像を再生

端末群
Snapdragonの搭載を想定した端末群

 通信技術関連では、サンディエゴの同社周辺を実験車が走り、OFDMAで通信を行なう様子を中継するデモが行なわれていた。昨年の「CTIA WIRELESS 2007」ではブース内にアンテナを置き、静止環境で通信状況を披露していたが、今回は移動しながら通信できることを示していた。

 「Interference Cancellation(IC)」と呼ばれる技術のコーナーでは、通信環境にあわせて帯域をコントロールできることをアピール。たとえば、ある基地局のエリア内に外から携帯電話が入ってくる場合、もともと存在していた端末と新しく入ってきた端末の両方で通信速度が向上するよう、基地局側で出力などを調整するというもの。CDMA2000 1xなど既存の仕組みに取り入れることで、スループットは1.5~2倍程度に向上するという。ただし、実装するには新型の基地局向けチップセット(CSMシリーズ)が必要という。


OFDMA 中継
OFDMAのデモ サンディエゴのクアルコム本社周辺から中継。右のグラフはFTPやHTTPなどの通信状況を示している

 このほか、グーグル主導のOpen Handset Allianceが提唱する携帯電話プラットフォーム「Android」のデモ機も公開されている。2月の「The Mobile World Congress 2008 Barcelona」では評価ボードだったが、今回は携帯電話風の試験端末となっており、Webブラウジングなどのアプリケーションが試せる。試験端末ながらAT&Tの商用HSDPAサービスを利用して通信する形になっていたが、「CTIA WIRELESS」というイベント会場であることが影響したのか、なかなか通信に成功しない状況だった。同コーナーの隣には、Windows Mobile 6.1を搭載した試験端末も展示されていた。


ICのデモ パネル
ICのデモ。凹んでいる部分はICをオフにした部分。オンにすると速度が向上する このパネルではHSPA+での利用を説明しているが、EV-DOでも利用できるとのこと

マルチキャリア 理論値
Rev.Aの波を3本使って、マルチキャリアとして通信するデモも 理論上、Rev.Aの3倍の速度になる。帯域は現状のまま、3カ所の基地局と通信できれば、3本分の通信が可能という

Android ゲームアプリ
Android端末でWebブラウジング ゲームアプリで3Dグラフィックをアピール

Windows Mobile 6.1
Windows Mobile 6.1搭載の試験端末も


URL
  クアルコム CTIA WIRELESS 2008向けサイト(英文)
  http://www.qualcomm.com/press/presskit/ctia2008.html

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(関口 聖)
2008/04/03 15:35

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