4月1日に行なわれた、「CTIA WIRELESS 2008」の基調講演に、米国の携帯電話事業者であるSprint Nextelの社長兼CEO、Dan Hesse氏が登壇した。同氏からは、今後の通信事業者が目指すべき方向が語られたほか、同社が発売する新機種「Instinct」が紹介された。
■ 全面タッチスクリーンのWindows Mobile端末
今回発表された「Instinct」は、全面タッチスクリーンを採用したサムスン製のCDMA2000 1xEV-DO Rev.A端末。6月に発売される予定。3.1型、432×240ピクセル、26万2,000色表示のTFT液晶にタッチして操作する。200万画素カメラやGPS機能、Bluetoothに対応。外部メモリとして最大8GBのmicroSDカード(2GBのmicroSDカード同梱)が利用できる。
Sprint Nextelの主なサービスに対応しており、EV-DO Rev.A対応という点を活かし、楽曲配信サービス利用時には1曲まるごとダウンロード購入できる。
その操作体系は、アップル社の「iPhone」を想起させるが、OSはWindows Mobile 6.1となっており、検索サービスのLive Searchなどが利用できる。大きさは55.1×116×12.4mm、重さは約124.7g。
プレゼンテーションを行なったHesse氏は、「スピードを備え、魅力的なコンテンツやアプリケーションがある。そして、操作方法はシンプル。ここに未来がある」と語り、強くアピールした。なお、「Instinct」はマイクロソフトブースに展示されていたものの、写真撮影は禁止されていた。
このほかHesse氏は基調講演において、「ユーザーにとって、料金もサービスもわかりやすく、シンプルなものを提供することが重要。当社もわかいりやすい料金体系を導入している」と述べたほか、「データ通信という分野は世界的に成長を続けている。今後の発展に向け、最もスタンダードな4G技術(第4世代携帯電話の技術という意味だが、ここでは次世代技術という意味と思われる)として、WiMAXを選んだ。デジタルカメラで撮影すれば、すぐに写真関連サイトにアップロードできるし、テレビや自動車などでの活用も考えられる。米国のオープンなブロードバンドネットワーク実現に向け、尽力していく」と意欲を見せた。
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画面にタッチして操作する
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Instinctを手にするHesse氏
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■ URL
ニュースリリース(英文)
http://newsreleases.sprint.com/phoenix.zhtml?c=127149&p=irol-newsArticle_newsroom&ID=1124417
(関口 聖)
2008/04/02 18:50
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