| ||||||||||
APX 2500は、いわゆるアプリケーションプロセッサ。ベースバンドチップなどはないが、CPUにはARM11コアを搭載し、パソコン向けGeForceを応用した画像処理能力を搭載する。3D技術として組み込み機器向けのOpenGL ES 2.0やDirect3D Mobileに対応するほか、ビデオ再生支援機能のPure Video技術も搭載されている。 ブースでは、APX 2500を搭載した試作端末を実際に動かすデモが行なわれていた。展示端末は全面タッチスクリーンのPDA型デザインで、OSにはWindows Mobileが搭載されているが、独自のUIが搭載されている。UIはスタイラスを使わずに指で操作するタイプで、iPhoneに近い。UI自体にも3D画像処理機能が多用されていて、メニューアイコンが動くときに金属的な光沢で光るなどの演出が取り入れられていた。 本体には800×480ドットのディスプレイが搭載されているが、ディスプレイ端子やHDMI端子に外付けディスプレイを接続することも可能。会場ではHDMI端子経由で720p（1280×720ドット）のH.264動画を大型ディスプレイで再生するデモが行なわれていた。H.264だけでなく、WMVなどにも対応しているという。ただし、HDMIの音声はシングルチャンネルのサポートとなっていた。外付けディスプレイは1280×1024ドットまで対応し、本体表示のミラーリングだけでなく、別の内容を表示するデュアルディスプレイにも対応している。
このほか、3Dゲームのサンプルとして、「QUAKE 3」のオートデモも行なわれていた。デモ機で動くQUAKE 3の内容は、パソコン版などと同じだという。オートデモながら、慣れてない人の目にはまったくついていけないような速度で動いていた。説明員によると、デモ機の画像処理能力は毎秒4,700万ポリゴン、ピクセルフィルレートは毎秒700メガ（7億）ピクセルだという（プレイステーション2などと同じレベル）。 なお、展示機は通話やSMSといった電話機としての機能は使えなかったが、機能自体は内蔵されているという。デモ機では、このほかにもいくつかの機能が実装されていなかった。今回展示されている端末は、あくまでデモ端末という位置付けで、実際にコンシューマーに渡る製品は、NVIDIAからチップ供給を受けたベンダーが作ることになる。
■ ＵＲＬ NVIDIA http://jp.nvidia.com/ ■ 関連記事 ・ 世界最大級のモバイル関連イベント （白根 雅彦） 2008/02/15 18:06 | ||||||||||
|
