| ||||||
液体レンズは、文字通り液体をレンズとして機能させるもの。水と油の2種類の液体が封入されており、電気的に境界の面を変形させられるようになっている。境界面の屈折がレンズの役割を果たし、境界面が変形させることで、レンズとしての特性が変化させられ、フォーカス調整などが行なえる。レンズの位置を移動させる必要がなく、通常のケータイ向けオートフォーカスユニットと比較すると、機械的な駆動部分が一切ないこと、フォーカス駆動が高速であることなどがメリットとなる。 レンズの大きさはタバコの断面ほど。構造や大きさが小型機器向けの特殊ボタン電池に似ているため、製造は同分野で高いシェアを持つSIIが担当している。 液体レンズは、国内の展示会などでも紹介されているが、今回のイベントでは、実際に液体レンズを使ったカメラユニットも展示されていた。ブースでは、液体レンズを使ったカメラユニットによるリアルタイム映像が見られた。 液体レンズユニットは、すでにUSBカメラ製品で利用されてるという。ケータイでの搭載製品はまだなく、今後の予定も明らかにしていない。今回展示されていたカメラユニットは、ノキアのカメラユニットと同じ規格の大きさにまでなっているとのことで、採用製品登場も近いと言った印象を受けた。 ■ ＵＲＬ Varioptic（英文） http://www.varioptic.com/ ■ 関連記事 ・ 仏Varioptic、携帯向け液体レンズを出荷開始 ・ 世界最大級のモバイル関連イベント （白根 雅彦） 2008/02/15 17:27 | ||||||
|
