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【The Mobile World Congress 2008 Barcelona】
Qualcomm、「Android」のプロトタイプなど公開

Qualcommブース
 Qualcommのブースでは、携帯電話向けプラットフォーム「Android」に同社製チップセットを採用したプロトタイプのデモンストレーションなどが行なわれていた。

 今回のイベントでは、チップセットベンダー各社がAndroid採用のプロトタイプを展示している。QualcommはAndroidを推進するOpen Handset Alliance(OHA)に設立時から参加しており、今回のイベントでもAndroidとMSMチップセットを組み合わせたプロトタイプを展示。タッチパネル式のディスプレイを搭載し、簡単なゲームなどが披露された。

 ブースの説明員は、Androidにクアルコムのチップセットを採用した場合のメリットとして、携帯電話に長く採用されてきた同社のチップセットの実績を語った。3Gとの親和性の高さが端末ベンダーの開発を容易にするという。なお、同じチップセットを利用したWindows Mobile対応の試作機なども展示されており、プラットフォームに関わらず導入できる点をアピールしていた。


Qualcommのチップを搭載したAndroid評価機 画面中央がチップセット

どんなゲームなのかは謎だったがパズルゲームのようなものが動作していた フルブラウザも動作する

映像を閲覧中、画面下部に放送波を利用して待受画面を配信
 放送サービス「MediaFLO」のデモンストレーションも行なわれた。北米ではベライゾンが6MHz幅を利用して商用サービスをスタートしたが、今回は欧州向けの8MHz幅を使い、会場内に試験放送波を吹いてデモを実施していた。映像が受信できるだけでなく、データ放送の機能を使って、映像の下にテレビ番組と連動したコンテンツなどが表示される、インタラクティブなメディアが作れるという。


おそらくオーディション番組。画面の下では人気投票を呼びかけていた MediaFLOではラジオのような音声放送も行なえる

gobiを採用したhp製ノートパソコン
 また、Qualcommの新たなチャレンジとなる「Gobi」の展示も行なわれた。Gobiでは、ノートパソコンにHSPAやEV-DO Rev.Aの両方に対応した3Gモジュールを内蔵する。チップベンダーや技術会社として展開してきたQualcommが、自ら通信モジュールを供給する形になる。

 携帯電話で培ってきた3Gの技術をパソコンにも展開するもので、モジュールにはGPS機能(gpsOne)なども含まれる。既存の3Gインフラが利用できるため、WiMAXに対抗できるような無線通信ソリューションといえそうだ。


 HSPA関連では、HSPA波を同時に2本つかむことで通信速度を向上させる技術のデモが行なわれた。ブースでは、HD映像のストリーミングを行ないながら、Webを表示するなど、いわゆる“重い”状況を再現していたが、映像が途切れるようなことはなかった。こうした技術は、同社がHSPA Evolved(HSPA+)に位置付ける次世代の通信インフラなどでの導入が見込まれる。


HSPAを2つつかむデモ。通信速度はアプリケーションレイヤーで15.5Mbps Release7以降のHSPA+で実現する予定

Fluenceのデモ環境
 このほか、ノイズキャンセリング技術「Fluence」のデモが体験できた。デモ用の音声通話端末には、発話マイクのほかに端末の背面にも屋外の音を拾うマイクが搭載されている。混雑したうるさい場所などで、周囲の音をカットしクリアな音質で通話が行なえるという。デモでは、こうした状況を擬似的に再現するため、録音した騒音を流したのだが、ノイズキャンセリングを有効にすると、周囲の音がほぼ聞こえないような状況になり、相手の声のみがはっきりと聞こえるようになった。

 騒音をメインのマイクで拾って通信すると、通話の話し声だけでなく騒音自体も音声と認識されるため周波数の圧迫に繋がる。騒音をカットし、目的の音声のみ届けることができれば、効率的な音声トラフィックの管理に繋がるというわけだ。



URL
  クアルコム(英文)
  http://www.qualcomm.com/

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(津田 啓夢)
2008/02/13 20:06

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