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【 2009/06/26 】
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携帯フィルタリング利用率は小学生で57.7%、総務省調査
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ドコモ、スマートフォン「T-01A」を28日より販売再開
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ソフトバンク、コミュニティサービス「S!タウン」を9月末で終了
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ソフトバンク、ブランドキャラクターにSMAP
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カシオ、携帯での閲覧にも対応した画像変換ソフト
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テレビ朝日、iモードで動画配信「テレ朝動画」を開始
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ファーウェイ、東京に「LTEラボ」開設
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SoftBank SELECTION、iPhone 3GS向けケース3種発売
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「G9」の文字入力に不具合、ソフト更新開始
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アドプラス、iPhone 3G向けコンバージョンレンズ
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【The Mobile World Congress 2008 Barcelona】
Qualcomm、「Android」のプロトタイプなど公開
Qualcommブース
Qualcommのブースでは、携帯電話向けプラットフォーム「Android」に同社製チップセットを採用したプロトタイプのデモンストレーションなどが行なわれていた。
今回のイベントでは、チップセットベンダー各社がAndroid採用のプロトタイプを展示している。QualcommはAndroidを推進するOpen Handset Alliance(OHA)に設立時から参加しており、今回のイベントでもAndroidとMSMチップセットを組み合わせたプロトタイプを展示。タッチパネル式のディスプレイを搭載し、簡単なゲームなどが披露された。
ブースの説明員は、Androidにクアルコムのチップセットを採用した場合のメリットとして、携帯電話に長く採用されてきた同社のチップセットの実績を語った。3Gとの親和性の高さが端末ベンダーの開発を容易にするという。なお、同じチップセットを利用したWindows Mobile対応の試作機なども展示されており、プラットフォームに関わらず導入できる点をアピールしていた。
Qualcommのチップを搭載したAndroid評価機
画面中央がチップセット
どんなゲームなのかは謎だったがパズルゲームのようなものが動作していた
フルブラウザも動作する
映像を閲覧中、画面下部に放送波を利用して待受画面を配信
放送サービス「MediaFLO」のデモンストレーションも行なわれた。北米ではベライゾンが6MHz幅を利用して商用サービスをスタートしたが、今回は欧州向けの8MHz幅を使い、会場内に試験放送波を吹いてデモを実施していた。映像が受信できるだけでなく、データ放送の機能を使って、映像の下にテレビ番組と連動したコンテンツなどが表示される、インタラクティブなメディアが作れるという。
おそらくオーディション番組。画面の下では人気投票を呼びかけていた
MediaFLOではラジオのような音声放送も行なえる
gobiを採用したhp製ノートパソコン
また、Qualcommの新たなチャレンジとなる「Gobi」の展示も行なわれた。Gobiでは、ノートパソコンにHSPAやEV-DO Rev.Aの両方に対応した3Gモジュールを内蔵する。チップベンダーや技術会社として展開してきたQualcommが、自ら通信モジュールを供給する形になる。
携帯電話で培ってきた3Gの技術をパソコンにも展開するもので、モジュールにはGPS機能(gpsOne)なども含まれる。既存の3Gインフラが利用できるため、WiMAXに対抗できるような無線通信ソリューションといえそうだ。
HSPA関連では、HSPA波を同時に2本つかむことで通信速度を向上させる技術のデモが行なわれた。ブースでは、HD映像のストリーミングを行ないながら、Webを表示するなど、いわゆる“重い”状況を再現していたが、映像が途切れるようなことはなかった。こうした技術は、同社がHSPA Evolved(HSPA+)に位置付ける次世代の通信インフラなどでの導入が見込まれる。
HSPAを2つつかむデモ。通信速度はアプリケーションレイヤーで15.5Mbps
Release7以降のHSPA+で実現する予定
Fluenceのデモ環境
このほか、ノイズキャンセリング技術「Fluence」のデモが体験できた。デモ用の音声通話端末には、発話マイクのほかに端末の背面にも屋外の音を拾うマイクが搭載されている。混雑したうるさい場所などで、周囲の音をカットしクリアな音質で通話が行なえるという。デモでは、こうした状況を擬似的に再現するため、録音した騒音を流したのだが、ノイズキャンセリングを有効にすると、周囲の音がほぼ聞こえないような状況になり、相手の声のみがはっきりと聞こえるようになった。
騒音をメインのマイクで拾って通信すると、通話の話し声だけでなく騒音自体も音声と認識されるため周波数の圧迫に繋がる。騒音をカットし、目的の音声のみ届けることができれば、効率的な音声トラフィックの管理に繋がるというわけだ。
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URL
クアルコム(英文)
http://www.qualcomm.com/
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