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【The Mobile World Congress 2008 Barcelona】
実働するAndroid端末に人が集まるTIブース
TIブース。TIのチップを使う世界各国のケータイも参考展示している
半導体チップベンダーのテキサス・インスツルメンツ(TI)は、同社の製品を使った機器の例として、GoogleらOpen Handset Alliance(OHA)が提案する「Android」プラットフォーム端末の試験端末を展示している。展示自体は地味なもので、展示端末数も1~2台なのだが、来場者の注目度は高く、プレスや関係者が奪い合うように、ひっきりなしに端末を触っていた。
Android端末
BlackBerryタイプの端末。製造ベンダーについては、公開されていない
ブースでは2種類のAndroid端末が展示されている。一つはフルキーボードを備えるストレートデザイン、いわゆるBlackBerryタイプの端末。外見はOHAが提供しているSDKとまったく同じで、画面はタッチスクリーンではなく、画面下のカーソルキーなどで操作を行なう。
この端末には現在公開されているAndroidのSDKほぼそのもののソフトウェアが内蔵されており、UI操作などもSDKとまったく同じになっている。ウェブブラウザやGmail、地図、YouTube閲覧などアプリケーションが搭載されている。試験端末の段階ながら、ウェブブラウザでは日本語表示も可能だった。
実際に触ってみた感触は、完成度も高く、商用製品といっても差し支えないくらいの印象を受けた。すでに通話も可能になっており、デモ中に係員に対して電話がかかってくる光景も見られた。ただし、通信回線は3Gではなく2.5Gとのことで、ウェブブラウジング時の通信速度はかなり遅かった。
なお、この端末の製造ベンダーについては、公開されていないとのこと。
厚みはそこそこだが丸みがあるため持ちやすい
背面にはカメラを搭載する
メインメニュー。カーソルキー左右でアイコンが動いていく
ウェブブラウザでは日本語表示も可能だったが、通信回線が遅くページ表示は時間がかかる
アプリケーションのメニュー。一部、トップのメインメニューと重複する
アプリケーションのメニューの2ページ目。YouTubeのアプリなどがある
YouTubeのアプリ。やはり通信速度が遅いせいか、再生にはかなり時間がかかる様子
機能設定メニュー
フルキーボード端末に加え、タッチスクリーン型の開発試験端末も展示されていた。こちらはTIで最新のOMAP3430プロセッサを搭載している。UIはカスタマイズされたものが搭載されており、画面の見た目はSDKのものとはほぼ別物になっている。
こちらは有線のイーサネットでインターネットに接続されており、ディスプレイの解像度はVGAで、ウェブサイトを高速に表示させていた。拡大・縮小やスクロールもかなりスムーズな印象を受けた。ただし、開発試験端末だけに、しばしばハングアップする光景も見られた。
開発試験機なので、かなり大きく、DVI端子なども搭載している
ウェブブラウザの表示はかなり高速。スクロールは指のスライドで行なう
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URL
テキサス・インスツルメンツ
http://www.tij.co.jp/
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