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11月1日に秋冬モデルとなる905i/705iシリーズを発表したばかりのドコモ。山田氏からはまず、ドコモの概況が報告された。 NTTドコモは、3GサービスのFOMA導入以降、段階的な高度化を行なっており、現在、ダウンリンクの高速化を図るHSDPA方式を展開している。山田氏はHSDPAサービスの人口カバー率が85％に達したことを報告し、2008年3月末までに95％に達する見込みと説明した。 また、ドコモが3.9Gと定義する「スーパー3G」（LTE）については、2009年までに開発を完了し、2010年にサービスを開始するとした。ドコモは、2GにあたるPDC方式からFOMAへ移行する際に、多くの投資が必要となった。しかし山田氏によれば、3.9Gは「3Gの延長で、3Gの基盤上に作る。このため、2Gから3Gへの移行時のようなコストはかからない」という。現在、ドコモユーザーにおけるFOMAの比率は70％に達しており、今年9月にはFOMAだけで4,000万ユーザーを突破した。 山田氏は、端末が高度化する中で求められるものとして、「小型軽量化と同時にコスト安を実現すること」を挙げた。相反することのようだが、同氏は「創意工夫、技術進歩でカバーして実現していきたいと思う」と語った。 端末プラットフォームの取り組みの前段として、山田氏は、通信速度の向上などによるコンテンツ容量の増大や、端末の高度化に伴う端末ソフトウェア開発量の増大を挙げた。コンテンツのニーズを満たすためにハードウェアは高性能化・高密化が求められ、ソフト開発のための効率化が必要と語った。 それらを解決するために、部品のワンチップ化などハードウェアプラットフォームが必要で、また、Symbian OSなどを採用したソフトウェアプラットフォームの導入が求められると語った。 なお、ドコモではハードウェアプラットフォームを「Gシリーズ」と呼んでおり、部品など共通化を進めているという。山田氏は、発表されたばかりの905iシリーズは「G2」に当たると述べ、まだ発表されていないが、907iシリーズ向けにG3プロジェクトが展開されているという。 山田氏は、「ソフトプラットフォームは共通化を進めていく。アプリケーションも可能な限り共通化するため、今後一部のアプリは共通化する。しかし、メーカー毎の特色は、アプリケーションビジネスや技術競争が重要なポイントであり、今後も個別化・差別化を実施するだろう」と語り、競争環境を維持したまま、端末開発期間の短縮やコスト低減を支援するドコモの立場が示された。講演の締めくくりには、来場者の大半を占める開発関係者に感謝を述べるとともに、「ドコモではベストサービスをしていきたいと思う」と意気込みを語った。
■ ＵＲＬ Symbian Summit Tokyo 2007 http://www.symbian.bz/summit2007/ NTTドコモ http://www.nttdocomo.co.jp/ ■ 関連記事 ・ ドコモ、905i/705iシリーズ計23機種を発表 ・ Symbian OSの最新アーキテクチャをデモンストレーション （津田 啓夢） 2007/11/07 20:18 | ||||||||||||||||||||||||
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