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10月27日～11月11日にかけて、千葉県の幕張メッセにおいて、自動車関連の総合展示会「東京モーターショー2007」が開催される。24日、報道関係者向けに一足早く公開された。本誌では携帯電話関連の展示をお伝えする。
ヤマハ発動機のブースでは、「The Art of Engineering」をテーマに、さまざまな2輪車が展示されていた。中でも小型電動バイクとして参考出品された「BOBBY」は、おサイフケータイをバイクの鍵として利用するユニークなものだった。「ガジェット（気のきいた小物）」をコンセプトに、シートや後輪、ハンドルなどがコンパクトに折りたためるバイクとなる。例えば、車の中に積んでおいて、外出先で「BOBBY」を利用するといった利用方法が想定されているとのこと。 ガソリン駆動のバイクのちょうど燃料タンクにあたる部分にFeliCaのリーダーが内蔵されていて、おサイフケータイをかざして電源のON/OFF操作が行なえる。また、携帯電話でダウンロードした情報をバイク本体に読み込ませて、さまざまなサービスも利用できるという。 大きさは1,110×567×920mmで、折りたたみ時の大きさは768×320×965mm。排気量にあたる定格出力は0.58kWとなる。発売は未定。
「SA・TSU・KI」は、携帯電話に搭載するアプリケーションを使って、エージェントサービスを提供するナビ連動システム。携帯アプリには女性のエージェントが表示され、ユーザーは付近の飲食店や美術館などの観光施設を音声で問い合わせることができる。サーバーに送信された音声は自動的に解析され、リクエストに応じた回答が返信される。ダウンロードした店舗情報などから、位置情報をカーナビに赤外線通信で送信し、あとはカーナビが目的地まで誘導する。また、ブログなどの口コミ情報やオススメ情報などのプッシュ配信も可能となっている。 ドライブをサポートするこうしたシステムは、自動車メーカーのナビゲーションサービスの中で、有料の音声サービスとして提供されている。従来は、コールセンターに電話をする形でこうしたシステムを実現していたが、「SA・TSU・KI」はサーバー側で音声を解析し情報を提供するため、人件費がかからずコストが抑えられるメリットがある。 レクサスなど高級車が従来型の音声サービスでよりきめ細やかな対応をする一方、ゼンリンでは、大衆車向けの音声サービスとして「SA・TSU・KI」を展開したい考え。説明員によれば、技術的には実現できる環境にあるため、今後、携帯電話会社との調整が必要だという。来春にも提供したいと話しており、提供時には月額315円など、携帯コンテンツの一般的な利用料で提供する方針とのこと。 このほか、各メーカーのBluetooth対応カーナビの展示で、ハンズフリー通話など携帯電話との連携機能を紹介していた。
■ ＵＲＬ 東京モーターショー http://www.tokyo-motorshow.com/ ヤマハ発動機 http://www.yamaha-motor.co.jp/ ゼンリン http://www.zenrin.co.jp/ ゼンリンデータコム http://www.zenrin-datacom.net/ パナソニック http://panasonic.jp/ 富士通テン http://www.fujitsu-ten.co.jp/ （津田 啓夢） 2007/10/24 15:56 | ||||||||||||||||
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