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ACCESSは、携帯機器などの組み込み組込み用ブラウザ「NetFront Browser」や、Linux OSを採用した携帯機器向けプラットフォームなどを提供している。直近では、10月16日にKDDIが発表したauの秋冬モデルのうち、ワンセグ対応の6機種にデータ放送向けブラウザ「NetFront Browser DTV profile Wireless Edition」などを供給している。展示ブースには、ACCESSの製品だけでなく、関連する企業の出展も見られた。 ACCESSは、今年2月、組込用ブラウザの最新版「NetFront Browser v3.5」を発表した。端末メーカーに対して年内にも販売が開始されるとあって、今回のイベントでは最新機能が紹介されていた。 閲覧性を向上させる機能として紹介されていたのは、「Column Rendering（カラムレンダリング）」というもの。これは、携帯機器の小さなディスプレイでWebサイトを閲覧する際、ページの読み込み時に、ページ全体のレイアウトを崩さず画面の幅に合わせて自動的に折り返し表示させる機能となる。ニュースサイトなどのテキスト主体のサイトを見る場合に、横にスクロールさせることなくコンテンツが閲覧できるようになる。なお、v3.4でもこうした機能は一部対応しているが、正式サポートはv3.5からになるという。
また、v3.5ではWidgets(ウィジェット）の開発用フレームワークが提供されており、今回、「NetFront Browser Widgets」という名前でデモが行なわれていた。ウィジェットとは、デスクトップ上などで動作する小さなアクセサリーツールのこと。 今回のデモでは、W-ZERO3上に、エイチアイの3D描画エンジン「Mascot Capsule」で3D描画された各ウィジェットが並んでいた。天気予報やGmailなど、各ツールはHTMLで記述されており、タブブラウザのように、1つのアプリ上で複数のWebページを開いている状態となる。ブラウザベースのツールをウィジェットとして1つにまとめられ、記述言語だけを見ればエンドユーザーでも開発できる状況だ。ただし、開発環境の提供は導入するキャリアや端末メーカーが判断することになる。 展示ブースでは、組込用のメディアプレーヤー「NetFront Media Player」の応用例なども紹介。JavaScriptを使って、HTML上にメディアプレーヤーのUIを開発していたほか、「NetFront IMS Client Package」の利用例として、Push-to-Talkの仕組みを利用して、携帯電話側にニュースや更新情報などをプッシュ配信する仕組みなども紹介していた。HTMLベースで閲覧できるようにすれば、いずれも前述したウィジェットのツールとして利用できるという。
このほか、携帯アプリを商品カタログとして使えるカタログビューア「Mobile Catalog Viewer」なども展示された。アプリ画面上をカタログに見立てて、画面上から商品の購入、決済が行なえるソリューションとなる。商品画像をスクロールさせるなどの演出が可能で、例えば、モデルの全身写真を掲載し、着用している洋服やアクセサリー、バッグなど、クリックした部分の商品を購入するといった使い方も行なえる。
■ ＵＲＬ ACCESS http://www.jp.access-company.com/ ACCESS DAY 2007 http://www.at-conference.jp/ACCESSDAY2007/ ■ 関連記事 ・ ACCESS、組込ブラウザの最新版「NetFront v3.5」 （津田 啓夢） 2007/10/19 18:16 | ||||||||||||||||||||||||||||
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