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【Marvell and Intel Embedded Showcase 2007】
携帯機器の開発キットなどを紹介
9月27日、東京・秋葉原UDXでマーベルジャパンとインテル主催の開発者向けイベント「Marvell and Intel Embedded Showcase 2007(miESC2007)」が開催された。組込機器向けの開発キットなどが紹介されている。本誌では、携帯機器関連の展示をレポートする。
インテルから携帯機器向けアプリケーション事業を買収したマーベル。同社ブースでは、PXA270を搭載する携帯機器を展示。ウィルコムのW-ZERO3シリーズや、イー・モバイルのEM・ONEなどが用意されており、ワンセグ受信デモなどが披露されていた。その隣には、同社製チップが用いられたNAS(ネットワーク接続ストレージ)のリファレンスモデルも用意されており、製品ラインナップの幅広さをアピールしていた。
W-ZERO3やEM・ONEなどを展示
PXA270を使った、ソフィアシステムズのSandgate
NASのリファレンスモデルも
iPod用動画をフルHD映像にアップコンバート
PXA320対応の評価ボード
リファレンスモデルや評価ボードを提供するソフィアシステムズのブースでは、マーベル製の携帯機器向けCPU「PXA300」シリーズに対応した製品を展示していた。展示されていたのは、PXA320対応の評価ボードと、PXA310対応でLinux搭載のリファレンスモデル「Sandgate III-P」など。評価ボードは既に提供されているが、「Sandgate III-P」は10~11月頃に提供が開始される見込み。
Sandgate III-P
側面にW-SIMスロットも
ウェルビーンのブースで紹介されていたのは「仮想マシンモニタ WB-VMM(仮称)」という製品。こちらは、1つの筐体に仮想マシンを複数搭載し、結果的にOSも複数搭載できるようにするというもの。シングルコア、あるいはマルチコアのCPUどちらでも実装でき、搭載OSはLinuxやVxWorks、ITRON、Windows Mobileなどが利用できる。仮に、1端末に2つのOSを搭載する場合、一方のOSが止まっても全体が落ちることはない。また、LinuxのGUIで操作して、もう一方のOSに切り替えるといったことも可能だという。発売時期は未定だが、同社では今年度内の提供を目指している。
WB-VMMのデモ
WB-VMMの概要
エイチアイの地図サービスプラットフォームエンジン
エイチアイでは、「組込機器向けの地図サービスプラットフォームエンジン」という製品を紹介していた。これは2D・3Dの地図を描画する部分と、コンテンツプロバイダなどが利用するAPIで構成される。エンジンそのものは300KB以下というファイルサイズになり、端末側に実装することで、このエンジンを利用した地図アプリや店舗検索アプリなどの開発が可能になるという。フル3D表示の場合は、「MascotCapsule」や「OpenGL ES」の3D機能が必要となっている。
スマートフォンなどを展示していたのは、中国・上海に拠点を置くSIM Technology(晨訊科技)のブース。同社は、いわゆるOEMメーカーで、自社ブランドで端末を供給するのではなく、他の端末メーカーや代理店からの受託で端末を生産する。全て受託というわけではなく、製品によってはSIM内でデザインを起こし、開発するケースもあるという。ブース内にはスマートフォンだけではなく、HSDPA対応の携帯電話も展示されていた。
このほか、ウィルコムブースではW-ZERO3シリーズの実機が展示され、またACCESSブースでは「ACCESS Linux Platform」の開発キットが紹介されていた。
SIM Technologyのブースには、端末がずらりと並ぶ
このUSB接続型HSDPA端末は、香港のハチソンで販売されているという
ウィルコムブースではW-ZERO3シリーズを展示
ACCESSブースで展示されていたALP開発キット
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URL
Marvell & Intel Embedded Showcase 2007
http://www.miesc.info/
(関口 聖)
2007/09/27 15:29
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