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【東京ゲームショウ2007】
次世代チップ向けゲームや対戦ゲームをアピールするKDDI

KDDIブース
 コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、コンピュータゲームの展示会「東京ゲームショウ2007」を開催している。会場は幕張メッセで、会期は9月20日~23日(20日~21日はプレスデイ)。

 東京ゲームショウへの出展は昨年に引き続き2回目となるKDDIは、今年は話題作や多数の新作ゲームを前面に出して展示している。多くのゲームでは試遊機に未発売の「W53S」を使い、ゲームをモチーフにした着せ替えパネルを装着して展示していたほか、一部には次世代のベースバンドチップであるMSM7500の開発用端末まで用いられていた。

 コナミの「METAL GEAR SOLID MOBILE」は、体験プレイ専用のクローズドブースで多数のデモ機を用意し、さらに初日のステージ上では同シリーズのデザイナーである小島秀夫監督を招いてのステージイベントを行なうなど、特に力の入ったアピールがなされていた。


ゲーム画面。完全3Dで描かれる
 「METAL GEAR SOLID MOBILE」は、コナミの人気ゲーム「メタルギア」シリーズのケータイ版。同シリーズとしては、既存タイトルの移植ではない、初のケータイオリジナル作品となる。ゲームの内容は同シリーズおなじみのスニークアクションで、画面は完全に3Dで描かれる。ケータイオリジナルの要素としては、カメラで取り込んだ色に主人公スネークのスーツカラーを変化させる「カモフラージュシステム」など、カメラを使った機能が盛り込まれているという。

 「METAL GEAR SOLID MOBILE」はまだ開発中とのことで、配信時期は未定となっている。対応機種も未定とのことだが、少なくともデモで用いられていたW53Sは対応するという。ゲームをプレイした限り、冒頭部分だけではあるが、動きはなめらかで、ほぼ正式版とも言える完成度に見えた。


ステージイベントでシリーズ20周年となったメタルギアシリーズを語る小島監督 プレイステーション版などと同様に、ゲーム中に無線が入りゲームをアシストする

「バイオハザード4 Mobile edition」
 カプコンの「バイオハザード」シリーズの新作についても、体験プレイ専用のクローズドブースが用意されていた。バイオハザードシリーズからは2作品が展示されていて、片方の「バイオハザード4 Mobile edition」は次世代チップを使い、「バイオハザード4」を忠実に移植した作品となっている。こちらは開発用の特殊端末を用いたデモだが、ゲーム自体はなめらかに動いていた。配信時期は未定だが、次世代チップ採用端末の発売とほぼ同時期に配信を開始するという。

 次世代のベースバンドチップであるMSM7500は、デュアルコアに加えグラフィックプロセッサも搭載するというもの。冬モデルの一部から標準的に採用されるという。今回展示されたMSM7500チップ対応のゲームは、基本的にチップのみで3Dを描写していて、別途搭載される3Dエンジンなどは利用していないという。


「アーマード・コア モバイル4」
 このほかにもMSM7500チップ向けのゲームとしては、フロム・ソフトウェアの「アーマード・コア モバイル4」も展示されていた。こちらは同社の人気3Dメカアクションゲーム「アーマード・コア」シリーズのケータイ版最新作。従来作品に比べると、だいぶスムーズかつスピーディーになった印象だ。

 セガの「Power Smash EZ」もMSM7500向けのゲームだ。こちらはテニスゲームで、すべて3Dで描写されている。こちらも従来のケータイ向け3Dゲームよりなめらかな印象だ。バンダイネットワークスはMSM7500向けゲームとして「機動戦士ガンダム3D(仮)」を展示していたが、こちらは残念ながらデモ映像のみの展示だった。


展示に用いられていたMSM7500チップの開発機。これはバイオハザードの展示。間違ったボタンを押すと、見たこともないメニュー画面に戻ってしまう 「Power Smash EZ」。ハイスペックが求められないゲーム内容だけに、家庭用ゲーム機と変わらないくらいのレベルに感じられた 新しいゲームプラットフォーム登場の風物詩とも言える新作ガンダムゲーム。映像から察するに、ファーストガンダムを題材にしていると見られる

「忠臣蔵 Online」。スピーディーなオンラインアクションゲームだ
 また、KDDIのブースでは、ネットワーク参加型ゲームを多数展示していた。

 BTD STUDIOの「忠臣蔵 Online」は、46人のプレーヤーが同時に参加するオンラインアクションゲーム。プレーヤーは赤穂浪士となり、23人ずつの2チームに分かれて吉良邸に討ち入りし、吉良上野介を目指す。そのため、1つのゲームには最大46人が、1つのフィールドには最大26人が同時に現われる。

 ケータイのネットワークは遅延時間(データが相手まで届くまでの時間)が遅く、本格的なアクションゲームには向かないが、「忠臣蔵 Online」の場合、互いのリアルタイムな動きが必要とされる対戦アクションではなく、共闘・競争型のアクションゲームとすることで、スピーディーさを損ないネットワークゲームを実現したという。デモプレイをした限り、まるでレースゲームのようなスピーディーさだった。ゲーム中は定型文ベースのチャットも行なえるようになっている。

 配信時期は冬の予定だが、担当者によると、題材が題材だけに、忠臣蔵が盛り上がる年末までには配信を開始したいとのこと。

 このほかにも提供中のものとしては、エイチームの「オンラインバトル-ミリオンヴァーサス」やコーエーの「三國志タクティクス」、バンダイナムコゲームスの「通信対戦もじぴったん」など、オンライン対戦ゲームを多数展示していた。


「ミリオンヴァーサス」。一般公開日には対戦ゲーム大会も開催される 「三國志タクティクス」。戦略ゲーム「三國志」の戦争部分だけを抜き出したようなゲーム

 KDDIブースではこのほかにも多数のゲームタイトルが展示されていたので、それらピックアップして紹介する。


カプコンのデビルメイクライシリーズのケータイ新作「デビルメイクライ ダンテ×バージル」。11月配信開始予定で、1ダウンロード525円。連続攻撃を楽しむアクションゲーム テクモの「お宝クエストRPG」。EZ Game Street メダルアプリで人気の「お宝ダンジョンRPG」の続編的な新作。タクティカルRPGで、今秋配信予定。料金は5クレジット/5メダル ソニー・コンピュータエンタテインメントの「こねこトロのお話アプリ」。プレイステーションゲーム「どこでもいっしょ」のトロが子猫の頃のストーリー。今冬配信予定で月額315円

リスモを題材にしたジー・モードの「ふりふり リスモ!」と「ピコピコ リスモ!」も展示されている ハドソンの「エレメンタルモンスター ~火の章~」。発売されたばかりのニンテンドーDS向けカードゲーム「エレメンタルモンスター」のケータイ版。他プレーヤーのデッキを取得し、CPU対戦する半自動オンライン対戦機能がある。今秋配信予定で、月額315円 ドワンゴとスパイクの「CRASH!デコトラ伝説」。ド派手なデコトラをぶつけ合うというすっ飛んだ内容のレース(?)ゲーム。12月配信予定で1ダウンロード515円

多くのゲームはこのように、W53Sとおのおののゲームがデザインされた着せ替えパネルが装着された状態で展示されている。これは「エレメンタルモンスター ~火の章~」のもの KDDIブースではカードをもらっておくと、プレイするたびにポイントが加算され、プレゼントがもらえる。ポイント加算は専用端末を使うため、ちょっと時間がかかることも


URL
  東京ゲームショウ
  http://tgs.cesa.or.jp/
  KDDI
  http://www.kddi.com/

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(白根 雅彦)
2007/09/21 10:41

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