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「EDEX2000 電子ディスプレイ展」レポート
注目集める携帯電話用メモリ内蔵液晶
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4月18日から20日までの3日間、東京ビッグサイトで「EDEX2000 電子ディスプレイ展」が開催されている。展示会場では、IMT-2000へ向けた携帯電話用液晶の展示が来場者の注目を集めていた。
画素にメモリを内蔵した低温ポリシリコン液晶
携帯電話の液晶メーカーとしてはシャープ、セイコーエプソンをはじめ、三洋電機、三菱電機、NEC、松下電器、ヒューネット、東芝、日立、京セラ、これから日本の携帯電話向け液晶市場への参入を図るSAMSUNGなどの展示が見られた。
今回注目を集めていたのが、メモリ内蔵ディスプレイだ。三菱電機、東芝、三洋電機の3社が低温ポリシリコン液晶の画素にそれぞれメモリを内蔵した液晶を参考出展。待機時の消費電力をそれぞれ1mW未満~4mWにまで低減できるという。
三菱電機が参考出展したメモリ内蔵液晶では、RGB各4ビットのデジタル入力信号に対応した多ビットDRAMを画素内に搭載することで4096色表示を実現。動画表示時には、高速動作可能な低温ポリシリコンTFTに適した駆動方式を採用することにより、6万5000色以上の多色表示を可能とした。メモリにデジタル画像データを記憶させることにより、消費電力は、省電力時(待機時)には4096色表示ながら4mWの低消費電力を実現している。また駆動回路をガラス上に形成することにより、額縁を狭く左右均等にしている。
三菱電機が独自に開発したMemory Embedded LCD方式を採用、全画素内に多
ビットのDRAMを搭載した低温ポリシリコンTFT液晶。4096色のタイプと6万5000
色のタイプがあり、写真は6万5000色の2.15インチのタイプ。応答時間は30ms、
消費電力は4mWを実現している。なお、実際の表示は写真より色鮮やか
東芝は各画素に1ビットのメモリを内蔵した低温ポリシリコン液晶を出展。標準モ
ードでは4096色表示で25mW、待機モードでは8色表示で2mW以下の低消費電
力性能を実現した。また6bitの高精細アナログ回路をガラス基板上に一体形成し
た
三洋電機は画素に1ビットのメモリ回路を内蔵した低温ポリシリコン液晶を出展。
2.1インチで176×200ドット表示。26万色動画表示時は9mW、8色静止画像表示
時は0.07mWと超低消費電力性能を備える
・ EDEX 2001
http://edex-ess.jesa.or.jp/
(工藤 ひろえ)
2001/04/19 20:18
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