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【BREW 2007 CONFERENCE】
米国のBREWゲームを試す

 BREW 2007 CONFERENCEの期間中、Verizon Wireless向けのLG製端末「VX8600」が報道陣に貸与された。今回、VX8600を使って、Verizon向けに配信されているBREWゲームを試してみた。


VX8600

VX8600

VX8600

左側面

左側面
 VX8600は、折りたたみ型CDMA2000 1xEV-DO端末。130万画素カメラやmicroSDカードスロット、音楽再生機能、Bluetoothなどをサポートし、約98.8×49×14.7mmという薄型モデルだ。

 BREWアプリの操作は、方向決定キーと中央の決定キー、クリアボタン、左右のソフトキーで行なう。日本の携帯電話とほぼ同じ形だが、方向決定キーと隣り合わせに配置されているソフトキーは、日本の場合、左右2つずつ、計4つというパターンが多いのに対し、VX8600は左右1つずつ、計2つという配置になっている。日本の携帯電話を操作する感覚で、「右上のソフトキーを……」と押してみると、実際は右には1つしかボタンがないので、クリックしづらく、少し戸惑う。

 VX8600のメインメニューは、「Messaging(メッセージ機能)」、「Contacts(アドレス帳)」、「GET IT NOW(付加サービス)」「Recent Calls(通話履歴)」、「Settings & tools(設定)」という5つのメニューで構成される。これは、MediaFLO(V CAST Mobile TV)対応の「VX9400」のメニューと同じだ。

 携帯からのWebブラウジング、カメラ機能、音楽再生機能、ゲームダウンロードといった機能は、全て「GET IT NOW」からアクセスできる。


右側面 キー配列
右側面 キー配列

VX8600 Gameメニューにいくと、ダウンロードしたアプリと、サイトへのリンク
VX8600 Gameメニューにいくと、ダウンロードしたアプリと、サイトへのリンク

もたつきがない快適なレスポンス

ジャンルごとにゲームを紹介

ジャンルごとにゲームを紹介

サウスパークのゲーム。どうも悪魔のキャラクターとしてプレイするようだ

サウスパークのゲーム。どうも悪魔のキャラクターとしてプレイするようだ
 「GET IT NOW」からゲームメニューにアクセスすると、「What's New」「Featured Games」など、一部タイトルは重複しているが、コーナーごとに異なるアプリが紹介されている。人気アプリの紹介コーナー「Top Sellers」を見ると、「Tetris」「Sonic The Hedgehog」といった定番ゲームのほか、「The Sims 2」や「Spider-Man 3」などの作品が見受けられた。

 価格は、「Spider-Man 3」と「Sonic The Hedgehog」は、Subscription(月額利用料)で3.99ドル、Unlimited(無期限での利用)で7.99ドルとなっていた。円に換算すると、3.99ドル=約494円となり、月額500円のコンテンツとなれば高く感じるが、最近の円安傾向を踏まえると、もう少し気軽に購入できる価格帯と考えられるだろう。

 「What's New」のコーナーでは、話題のテレビ番組や映画を題材にした新作ゲームが数多く揃っている。今回は、そのうち、アニメ「サウスパーク」をテーマにしたものと、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」を元にしたゲームの2種類をダウンロードした。どちらもアクションゲームで、実際にアプリを動作させてみると、もたつきは感じられず、ストレスなくプレイできた。プレイした部分は、比較的シンプルなアクションでクリアできた。事前に、題材になった作品そのものの内容を知っていれば、より楽しめるかもしれない。


パイレーツ・オブ・カリビアンのゲームアプリ アクションゲームだが、このステージに敵は出てこなかった
パイレーツ・オブ・カリビアンのゲームアプリ アクションゲームだが、このステージに敵は出てこなかった

同じくパイレーツ・オブ・カリビアンのゲームだが、こちらは艦砲戦が楽しめる

同じくパイレーツ・オブ・カリビアンのゲームだが、こちらは艦砲戦が楽しめる
 ビジュアル面では、端末のディスプレイ解像度が220×176ドットと、日本の携帯電話より低スペックであったため、粗く感じるところもあるが、古さは感じさせない。

 Top Sellersで案内されているアプリのうち、いくつかは日本でも配信されているものだ。どちらかといえば、日本と同じく、すぐプレイできるパズルやアクションが中心になっているという印象だ。ただし、ゲームのラインナップは、Verizon WirelessのWebサイトを見ると292種類となっている。Webサイト「DUOGATE」の案内によれば、EZwebの公式メニュー内では、ゲーム配信サイトは600余り存在しているとのことで、ゲームのラインナップは日本のほうが勝っていることになる。

 ラインナップやグラフィック面では、まだ国内向けコンテンツのほうが「一日の長あり」と言えるが、4~5年前の状況からすれば、米国は3Gへの移行が進み、通信インフラが整ったことでゲームだけではなく、音楽や映像配信といったジャンルも充実しつつあり、米国携帯コンテンツ市場は着実に進展している。ハリウッド映画などに代表されるように、米国は世界有数のコンテンツ保有国であり、パソコン向けコンテンツは常に革新的なサービスが登場している。これから、携帯向け市場がどのような進化を遂げるのか、注目すべきマーケットと言えるだろう。


懐かしいパックマンも 月額プランと制限なしで利用できるプランの2コース。アプリによっては試用版もある
懐かしいパックマンも 月額プランと制限なしで利用できるプランの2コース。アプリによっては試用版もある


URL
  BREW 2007 CONFERENCE
  http://brew.qualcomm.com/brew/brew_2007/


(関口 聖)
2007/06/25 12:22

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