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まず、同氏は「初めてBREW CONFERENCEに参加したのは5年前。それから現在まで、音楽産業は大きく変化した。iTunes Music Storeがスタートする6カ月前の2002年10月、ワーナーグループは初めてAT&T Wirelessで、携帯向け音楽サービスを開始した。ゼロからスタートだったが、2006年には、オンラインおよび携帯向け音楽市場（世界規模）は20億ドルに達した」と述べ、これまでの軌跡の紹介した。 同氏が最初に示したデータは、米国と欧州における、CDシングルと着信メロディの売上高の推移。2000年～2003年のもので、両地域ともに年々CDシングルの売上が減少する一方、着信メロディの売上が向上し、ついには逆転する形となったことがわかる。White氏は「最初、AT&Tに対してサービスを開始した時には25曲しかなかった着信メロディは、現在、12,000曲以上。新曲をリリースする際には、ラジオでオンエアするより前に、着信メロディで配信することになった」と語った。 また、2003年1月には、Sprint向けに初めて楽曲のストリーミングサブスクリプションサービスを開始した。また2004年11月にはVodafone向けにフル楽曲の配信サービスも開始。またリングバックトーン（呼出音）変更サービス向けの楽曲配信については、「全ての携帯ユーザーが潜在的な顧客となるサービス」と、その魅力を説明し、サンプルとして、日本で展開したRip Slymeの「Joint（ドコモのメロディコール開始時のCM曲）」などを紹介した。 ビデオクリップの配信は、2005年1月、VerizonのV CAST向けサービスとして開始された。同年3月には、Sprint向けに着信ムービーコンテンツの配信を開始しており、その他の動画配信サービスを手掛けた現在では、新たなユーザーとの接点としてMediaFLOに期待しているという。 2006年からは、アーティストを題材にしたゲームコンテンツの提供も開始している。携帯向けとされるコンテンツは、着信メロディやフル楽曲、動画、ゲームなど多彩なパターンが続々と登場しており同氏は「これまで音楽業界は、レコード、カセット、CDという媒体で販売してきた。しかし、2006年にはアーティストのT.I.の“King”という作品を248種類もの異なる製品として発売した」と述べ、音楽の提供形態が大きく様変わりした現状を紹介した。 また、クアルコムのユーザーインターフェイス技術「uiOne」を採用したコンテンツサービス向けに、同社アーティストの素材も提供しているという。 さらに、これまでに最も成功したケースとして紹介されたのは、auの着うたフルだ。同氏は「着うたフルはシンプルながら、これまでにないサービス。昨年スタートしたauのLISMOは、まさに携帯ユーザーが待ち望んでいたサービス。着うたフルのサービス開始から2年を経た今年2月には、ダウンロード数が1億を突破した。1億ダウンロードという数値は、もっと大きな市場である米国において、アップルが1年かけて達した。（着うたフル、LISMOという）このモデルは、他のマーケットでも検討する必要がある」と語っていた。
■ ＵＲＬ BREW 2007 CONFERENCE http://brew.qualcomm.com/brew/brew_2007/ 米ワーナーミュージック（英文） http://www.wmg.com/ （関口 聖） 2007/06/22 17:30 | ||||||||||
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