テレビ放送を受信できる携帯電話を集めたコーナーでは、ディスプレイ部が横に回転する「VX9400」を展示。同機種は、3月から商用サービスが開始された、Verizon Wirelessの携帯向け放送サービス「V-CAST Mobile TV」に対応する端末となる。
このサービスは、クアルコムの「MediaFLO」をベースにしたもので、Verizon WirelessのWebサイトでは、VX9400を199.99ドル(2年契約、オンライン割引適用)で販売されている。また、V-CAST Mobile TVの利用料は月額15ドル(8チャンネル)で、WebブラウジングやEメールの利用料とセットにした場合は月額25ドルで利用できる。担当者によれば、V-CAST Mobile TVの番組をmicroSDカードに録画することはできない。また視聴中にメール作成は行なえないという。
MediaFLO対応のVX9400
ディスプレイ部を回転させると数字キーが露出する
横から見たところ
背面にカメラを搭載する
同コーナーには、DVB-H対応端末などのほか、「3D TV Phone」というLB3600、「BIFS」対応というKB2700が展示されていた。このうち「BIFS」とは、デジタルテレビ放送の規格の1つである「DMB」でのデータ放送にあたる用語。KB2700では、データ放送経由でのWebサイトアクセスなどが可能になっているという。もう一方の「3D TV」とは、その名の通り、立体的な映像表示が可能とのことだが、今回の取材時には幾度かブースを訪れてみたものの、担当者がうまく操作できず、立体表示は確認できなかった。
技術関連の展示では、LTEおよびWiMAXのデモが行なわれていた。LTE(Long Time Evolution)は、HSDPA/HSUPAやHSPA+といった規格の次にあたる、W-CDMAの発展形とされる通信方式。今回のデモでは、5MHz幅での通信デモが披露されており、取材時には下り8.8Mbps、上り7.66Mbpsという数値が示されていた。WiMAXのデモでは、試作機を用いて、パソコンのモデムとしてのデモや、VoIPのデモが行なわれていた。またHSUPA対応と案内されていた、Window Mobile端末も展示されていたが、操作は禁止されていた。