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米クアルコムは、CDMA2000 1xEV-DO Rev.Bのロードマップや、Rev.AおよびRev.BでVoIPをサポートすることなどを発表した。同社では27日、「CTIA WIRELESS 2007」の会場でプレスカンファレンスを開催し、同社CEOのポール・E・ジェイコブス氏や、COOのサンジェイ・K・ジャー氏から発表内容の説明が行なわれた。
CDMA2000 1xEV-DO Rev.Bは、規格上、下り73.5Mbps、上り27Mbpsという通信速度が実現できる通信方式で、auが採用している通信方式（CDMA2000 1x）の進化版にあたる。今回の発表では、Rev.B対応チップセットとして「MSM7850」が発表され、同社が行なった実験では5MHz幅で下り9.3Mbps（3キャリア分）という通信速度が実現できたという。MSM7850は下位互換性を保っており、年内にサンプル出荷が開始される。CDMA2000 1xEV-DO Rev.A対応の基地局向けチップセット「CSM6800」向けに、ソフトウェアアップデートでRev.Bに対応できるソリューションは3月末から提供される。 このほか、Ultra Mobile Broadband（UMB、Rev.C LBCの愛称）のロードマップや、Rev.AおよびRev.BでVoIPがサポートされることなどが発表されている。 プレスカンファレンスで、ジェイコブス氏は、MediaFLOの商用サービス開始に関連してサムスンとLG製の端末を紹介した。また、BREWのビジネスモデルが順調に拡大していること、ユーザーインターフェイス関連技術「uiOne」が今後さらに重要になるといった考えをあらためて説明した。
新たな取り組みとして、医療と通信を連携させたプロジェクトのデモンストレーションも行なわれた。これは、ディスプレイを備えたロボットを用いて、遠隔地にいる医師がパソコンからロボットを操作し、診察などを行なう。ロボットにはRev.Aの通信モジュールが内蔵されている。プレスカンファレンス会場にもこのロボットが登場し、報道陣に公開された。また会場から1,500km以上離れた、カンザスシティの病院にも同じロボットが置かれ、プレゼンを行なった医師が操作して患者の様子をチェックする模様が披露された。 また、ノースカロライナ州の学校と協力して生徒250人にスマートフォンを配布し、“モバイル教育実験”に取り組むことも明らかにされた。
■ ＵＲＬ クアルコム（英文） http://www.qualcomm.com/ ■ 関連記事 ・ 米国最大級の通信関連イベント、オーランドで開幕 （関口 聖） 2007/03/28 13:17 | ||||||||||||||||||||
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