家電向けのホールに集う各メーカーのブースでは、Bluetooth対応製品の展示・デモが目立つ。Bluetoothモジュールを携帯電話やPHS、PDAに内蔵し、リモコンとして機器を操作、またシステムと通信して情報を取得するなどの用途が提唱されていた。

■URL
・CEATEC JAPAN
http://www.ceatec.com/

●三洋、Bluetooth内蔵端末でプリンターに画像データ送信

　三洋電機のブースでは、feel H"端末専用の小型デジタルカメラユニット「Treva（トレバ）」を取り付けたBluetooth内蔵端末から、撮影画像を対応プリンターへワイヤレスで送信するといったデモを行なっていた。

Bluetooth内蔵端末	対応プリンター

●ケンウッド、Bluetooth内蔵端末でリモコン操作

　ケンウッドブースでは、Bluetooth内蔵の携帯・PHS端末からアクセスできるインフォメーションシステム「インフォベンダー」のデモを行なっている。ニュースや会場案内、製品案内、チャット・ゲームなどのメニュー提供で、小売業、飲食店、遊園地、公共施設などでの用途を想定しているという。

　また、Bluetooth採用機器として、Bluetooth内蔵の携帯端末で対応カーコンポをリモコン操作できるほか、カーステレオを音声通話のスピーカーとしても使用できる「カー・ハンズフリー・システム」の展示も行なっていた。

インフォベンダー

カー・ハンズフリー・システム

●ソニー、パネルタッチ操作式モニター「エアボード」

　ソニーブースでは、12月１日に発売される最新無線技術IEEE802.11bを採用したタッチ操作式のモニター「エアボード」が展示されている。電波を配信する「ベースステーション」とのワイヤレス通信により、インターネット、テレビ番組、ビデオなどが屋内約30mの範囲なら移動しても使用することができる。モニター本体の右側には、メモリースティックスロットが搭載されており、デジタルカメラで撮影した画像などを取り込んで編集することも可能。

タッチ操作式のパネル	メモリースティックスロット

　また、今夏発表されたメモリースティックDuoを搭載した世界最小デジタルカメラや、11月に発売されるａｕのcdmaOne端末「C404S」の実機なども参考出展されている。このほか、GPSやスピーカーなど、メモリースティックスロットを外部機器のインターフェイスとして使用するアイデアも紹介されている。

メモリースティックDuo搭載 世界最小デジタルカメラ	大きさは21.5×62.6×13.0mm 重さはバッテリー含め26g

cdmaOne端末 C404S	デジタルカメラなどの コンセプトモデル

メモリースティックタイプの GPSやスピーカーなど

■URL
・関連記事「ソニー、メモリースティック Duoを採用した世界最小のデジカメ」
http://k-tai.impress.co.jp/news/2000/07/27/sony.htm/

（松下　麻利）
2000/10/04 23:58

●松下、PHSを使ってBluetoothでネット接続のデモ

　ビジネスステージの松下電器産業のブースでも、PHS用のBluetoothモジュールと、PCカード型のBluetoothモジュールを使い、PHSを用いた32kbpsでのネット接続のデモを行なっている。PHS用のモジュールについては、PHS本体から電源が供給される仕組みになっており、バッテリーをモジュール側に組み込まなければならないPDC用のものに比べると非常にコンパクト。なお、デモに使用されているPHSでは32kbpsでのデータ通信にしか対応していないが、実際には64kbpsでの通信も可能とのこと。

　また、同ブースでは、年内に発売される予定のSDカード対応のH"端末「KX-HS100」も参考出品されている。SDカードの用途については未定とのことだが、デジタルカメラユニットで撮影した画像の保存や、音楽配信サービスへの対応など、様々な応用が期待できる。

　このほか、珍しいところでは、最近発売されたパナソニックブランドのiモード端末「EB-PD555S」も展示されている。同端末はNTTドコモブランドの「P502i」をベースにしており、外見が若干異なるだけで、基本機能は全く同じ。

Bluetoothのデモ	KX-HS100

EB-PD555S