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【IC CARD WORLD】
新型モバイルFeliCaチップやキャッシュカードアプリのデモ

 3月6日~9日の4日間、東京ビッグサイトで非接触IC技術に関する展示会「IC Card World 2007」が開催されている。おサイフケータイ関連のソリューションに特化した「FeliCa World 2007」も併催されている。


第2世代のモバイルFeliCaチップ

第2世代のFeliCaチップ

第2世代のFeliCaチップ
 フェリカネットワークスのブースでは、NTTドコモの903iシリーズやauのW51シリーズで採用された、第2世代のモバイルFeliCaチップが展示されていた。搭載OSがモバイルFeliCa OS version 2.0となった第2世代チップは、リーダーライターと通信を行なうRFチップ、そしてセキュアな環境下でアプリケーションを格納するSAMチップと、2種類のチップで構成される。第1世代では1枚のチップでRFとSAM、両方の機能を備えていたが、アナログ的な処理を受け持つRFチップと、デジタル処理を行なうSAMチップに分離させることで、より効率的な処理が実現できている。

 また、初期のおサイフケータイに搭載されていた第1世代のモバイルFeliCaチップは、容量が5KBとだったが、第2世代では16KBに拡張されたほか、通信速度は424kbps(従来は212kbps)となった。また、新たに「アドホック通信」機能が搭載された。これらにより、たとえばトルカのような形でリーダーライターから情報を配信する場合、これまではURLなど情報量が限られていたが、今回はより大容量のデータも送信できるようになっている。会場のデモストレーションでは30KB程度の画像をリーダーライター経由でおサイフケータイに転送していた。

 機能面では、ややNFCに近いと思える第2世代チップだが、担当者は「こちらはあくまでもFeliCaが進化したもの。仮にNFCチップ搭載の携帯電話と903iシリーズを重ねても、プロトコルなどが異なるためデータはやり取りできない」と語っていた。


機能概要 トルカ経由で画像を配信
機能概要 トルカ経由で画像を配信

おサイフケータイにキャッシュカードを

おサイフケータイにキャッシュカードの機能を搭載するというデモ

おサイフケータイにキャッシュカードの機能を搭載するというデモ
 同社ブース内では、「おサイフケータイに搭載できるキャッシュカードアプリ」のデモも披露されていた。正式に導入を決定した金融機関はまだ存在しないが、銀行向けICキャッシュカードの発行業務などを行なう大日本印刷や、アプリケーション開発を行なう凸版印刷が協力しており、おサイフケータイ上でキャッシュカードの即時発行が可能という。専用アプリには、最大6枚のキャッシュカードやローンカードの情報が登録でき、「基本的に金融機関ごとにアプリを用意することとなるが、各金融機関の間で合意があれば、技術的には6つの金融機関のカードを1つのアプリで取り扱うことも可能」(担当者)という。また金融機関のサービス方針によっては、ATMにおサイフケータイをかざす前に、アプリ上で預金から引き出す金額を指定できる機能や、頻繁に利用する振込先の情報を登録した「振込カード」の機能なども搭載できる。

 担当者は「今回金融機関向けのサービスということで、よりセキュリティ機能を強化した第2世代のモバイルFeliCaチップが登載されたおサイフケータイをベースとし、実現を目指している。具体的には、相互認証・通信路のTriple-DESによる暗号化を行ない、さらにカードデータ自体をAESで暗号化している。また、偽造対策を万全とするため公開鍵暗号方式によるRSAのデジタル署名・検証処理の実装を行なっている」と語っていた。

 このほかおサイフケータイ向けにチケット発行を行なえるサービス「ピットモット」のデモも展示されていた。


概要 対応ATMの操作画面
概要 対応ATMの操作画面

デモ用のキャッシュカードアプリ おサイフケータイをかざした後は、パスワードを入力して紙幣を受け取った
デモ用のキャッシュカードアプリ おサイフケータイをかざした後は、パスワードを入力して紙幣を受け取った

タクシー車載機やセルフ給油機にも非接触IC

iD対応のタクシー用決済端末

iD対応のタクシー用決済端末
 おサイフケータイ関連の展示として、iD対応のPOSレジなどが展示されていたブースでは、二葉計器製のタクシー向け車載iD決済端末が展示されていた。これは、東京無線タクシーやチェッカーキャブで採用されており、東京無線タクシーに搭載されているものでは、トルカによる広告配信実験も行なわれている。

 またモバイル決済推進協議会のブースでも、同様の製品が展示されていた。こちらは矢崎総業製のもので、担当者は「急いでいる時などで財布から小銭を出して……という形よりも、おサイフケータイのほうがスムーズにタクシーを利用できる。将来的には、QUICPayに加えて他の非接触IC用決済もサポートしていきたい。秋には正式に提供を開始できる」と説明していた。

 自動車関連では、VISA Touch対応のセルフ給油機が出展されていた。こちらは、4月時点で全国700カ所のガソリンスタンドに導入される予定という。


決済時にトルカで情報配信 矢崎製のタクシー用決済端末
決済時にトルカで情報配信 矢崎製のタクシー用決済端末

セルフ給油用のVISA Touch対応決済端末 操作部周辺
セルフ給油用のVISA Touch対応決済端末 操作部周辺

ディスプレイを見ながら操作し、VISA Touchをかざして決済
ディスプレイを見ながら操作し、VISA Touchをかざして決済

iD対応食券販売機

iD対応食券販売機
 iDを活用するものとして、食券販売機も展示されていた。学校や庁舎内などの食堂といった飲食店で利用される機器だが、iDで決済する場合は、まず購入したいメニューのボタンを押して、「iD」と記されたボタンを押してからおサイフケータイをかざすことになる。

 VISA Touchのブースでは、日立製のVISA Touch/Edy共用リーダーライターや、VISA Touch/Suicaの共用リーダーライターが展示されていた。このうち、Suicaとの共用端末は参考出品とのこと。


購入するものを選んでから、かざす VISA TouchとSuicaの共用端末
購入するものを選んでから、かざす VISA TouchとSuicaの共用端末

こちらはVISA TouchとEdyの共用端末
こちらはVISA TouchとEdyの共用端末

おサイフケータイを利用するコンテンツ配信実験

おサイフケータイを利用するコンテンツ配信実験
 フェイスでは、おサイフケータイを使ったコンテンツ配信実験のデモを披露していた。これは5日に発表されたばかりのもので、おサイフケータイでコンテンツを購入すれば、パソコンにかざすと、そのパソコンでも同じコンテンツが楽しめるというもの。技術的にはWindows MediaのDRMをベースにしたとのことだが、ユーザーとコンテンツの紐付けはおサイフケータイのみとなっており、携帯電話さえあれば、どの機器でもコンテンツが楽しめることが特徴の1つ。おサイフケータイ内に、コンテンツを楽しむための鍵を格納するイメージだが、万が一、携帯電話を紛失した場合の対処については、現在検討中という。

 おサイフケータイは提供していないウィルコムだが、同社ブースでは、W-ZERO3関連製品が紹介されていた。W-ZERO3[es]向けのRFIDリーダー製品として、展示されていたのはマーステクノサイエンス製のもの。バッテリーを内蔵し、USBでW-ZERO3[es]に接続する。I-CODE SLI(ISO15693)に加えて、MIFARE(ISO 14443 Type A)にも対応している。W-ZERO3[es]のように、Windows Mobile端末であれば、アプリケーション開発がしやすいこと、あるいは専用のハンディーターミナルよりも低コストであることがメリットだという。


W-ZERO3[es]用のRFIDリーダーライター MIFAREにも対応する
W-ZERO3[es]用のRFIDリーダーライター MIFAREにも対応する


URL
  IC Card World 2007
  http://www.shopbiz.jp/top/index_IC.html?PID=0003&TCD=IC


(関口 聖)
2007/03/06 16:32

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