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日本では、ビジネス文書などを携帯電話で閲覧できるドキュメントビューアー技術を提供する企業として知られる。拡大縮小をスムーズに行なう技術などを持つ同社のブースでは、携帯電話向けブラウザのタッチ＆トライコーナーが設置されていた。 いわゆるフルブラウザと呼ばれるもので、画面全体の表示から、目当ての記事に気持ち良いズーミングが行なえるなど、ピクセルらしい味付けがなされていた。表示する際にベクター形式に置き換えて表示させるため、ズームアップしても文字などが汚く表示されることもなく、何よりもズームすること自体が気持ち良い。技術的には、ドキュメントビューアーと同様の技術が採用されている。日本法人の代表取締役を務めるアリ・アドナン氏によれば、年内にも日本向けのフルブラウザを提供する方針だという。 ただし、国内の端末には、現状でもフルブラウザがプリセットされた端末も多く、ダウンロード型のアプリブラウザについても複数存在する状況だ。ピクセルでは、こうした既存のブラウザとは少し異なる切り口で提供するものと見られる。
スマートフォンなどの端末で受信メールをスクロールする際に、選択しているアクティブな文字を大きく表示し、スクロールが加速するに連れて、選択していない文字を小さく表示してスピード感を感じさせるものなどが紹介された。機能的な進歩というよりも、携帯電話を使う上での気持ち良さなどに強く訴えるもので、こうしたグラフィカルなインターフェイスがハードウェアに依存することなく、ソフトウェア上で実現されている。 アドナン氏によれば、これらの技術は、パソコン向けのソフト開発からスタートした企業が行なえばそれなりの大きさを容量になってしまうという。携帯電話向けの、非常に制限された開発環境からスタートした同社では、この点で他社よりもアドバンテージがあるようだ。説明を行なったスタッフは「我々は“100KBあればたくさんのことが実現できる”と考えてしまう」と語っていた。
さらに、動画ソリューションでも、マルチメディアらしい味付けのものが展示されていた。たとえばオンデマンドの映像を閲覧する場合に、動画を自動的に切り出して、DVDのチャプター画面のように表示させる技術は非常にユニークなものだ。スマートフォンの画面いっぱいに、放送局のスタジオモニターのように異なる映像が表示され、個々の映像は静止画で表示されるのではなく、それぞれ別の映像を流し続けている。ユーザーが閲覧したい映像にクリックすれば、単独の映像を楽しむことが可能だ。デモで使われていた端末はサムスン電子製の新機種ではないスマートフォンだったが、しばらく閲覧していたが、端末がトラブルを起こすことはなかった。 このほか、13日に発表された仏モード誌「Marie Claire」（マリ・クレール）のモバイルマガジンソリューションなども紹介されていた。
■ ＵＲＬ ピクセルテクノロジーズ（英文） http://www.picsel.com/ 3GSM World Congress Barcelona 2007 http://www.3gsmworldcongress.com/ ■ 関連記事 ・ 世界最大級のモバイル関連イベント開幕 （津田 啓夢） 2007/02/16 12:58 | |||||||||||||||||||||||||
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