アメリカでは、日本に比べるとケータイの種類やボディカラーも豊富ではなく、凝ったストラップをつけている人もほとんど見かけない。しかしCESの会場では、ケータイ関係のアクセサリを展示しているブースも多く見られた。そこで、2001 International CESレポートの最後は、CESで見かけたケータイ関係のアクセサリを紹介していくことにしたい。
■ Nokiaのケータイボディカスタマイズサービス
Nokiaは、ケータイ端末メーカーとしてはERICSSONと並ぶ北欧の雄だが、CES会場ではケータイ端末そのものについては、あまり目を引くような製品は展示されていなかった。その代わり、ケータイアクセサリについての展示は盛んで、中でもケータイのボディを自由にカスタマイズするサービス「Nokia Custom Phone」のデモは興味深かった。Custom Phoneのウェブページにアクセスするだけで、自由にケータイのボディ(Nokia 5100シリーズに対応)をデザインできる。注文が終わったら、約2~3週間ほどで、そのデザインが印刷されたボディ(ボディの表側のみ)が送られてくる。価格は49.99ドル+送料とのことだ。日本でも、ケータイのボディに貼るシールを印刷してくれる機器はあるが、Nokia Custom Phoneのサービスは、ボディ自体に直接印刷されるので、シールが剥がれたり、貼るときにずれたりすることはない。
現時点では、あらかじめ用意されている画像を貼り付けるか、自分で直線や円を組み合わせて画像を作成することしかサポートされておらず、デジカメで撮影した画像などを貼り付けることはできないが、近いうちにそうした機能も追加される予定だ。
Nokiaは、純正パーツとしてボディの交換パーツを販売していることからもわかるように、ユーザーによるボディの交換を認めていることも面白い(日本のメーカーでは、ボディの交換は保証外の行為とされている)。
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NOKIAが行なっているWeb上でケータイのボディデザインをカスタマイズできるサービス。現在はまだ自分の好きな画像を貼り付けることはできないが、近いうちにデジカメで撮影した画像を貼り付けることも可能になるそうだ
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日本でもゲームセンターなどに、ケータイのボディに貼り付けるシールを印刷してくれる機器が置いてあるが、シールではなくて、直接プラスチックボディ自体に印刷されているので、貼るときにずれたり気泡が入ってしまうような心配はない
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■ 電磁波から身体を守るケータイケース?!
Millsta社のブースでは、金属箔を利用してケータイの電磁波をカットするケータイケースを展示していた。デザインや色はお世辞にも欲しいと思わせるようなものではなかったが、来場者が持っているケータイから出ている電磁波を測定するデモを行なっており、そのケースと同じ材質の板をケータイとセンサーの間に挟むことで、電磁波が大幅に減ることをアピールしていた。説明員によると、ケータイのボタン側からも電磁波はかなり出ているとのことで、ボタン部分も薄い金属箔でカバーすることで、身体に届く電磁波をカットしているそうだ。ケータイなどの電磁波と健康の関係については、まだはっきりとした因果関係は明らかにされていないが、気になる人は、こうしたグッズを利用してみてはいかがだろう。
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Millsta社のブースでは、客引きのために電磁波防護服?(胸のマークは放射能の危険サインに見えるが)をディスプレイしていた
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ケータイからの不要な電磁波をカットするケータイケース。ボタン部分にも薄い金属箔が使われている(非常に薄いので下の文字も読める)
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来場者のケータイから出ている電磁波を測定するデモを行なっていた
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いくつかのカラーバリエーションが展示されていたが、どれもデザインや色はいまいちあか抜けていない
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■ 手や靴の形をしたケータイスタンドなど
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モトローラの折りたたみ型ケータイStartac用着せ替えカバーStarShell。カラーバリエーションは各種用意されている
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Gold Pavilion内のWirelessコーナーでは、ケータイの交換用ボディやアンテナなどのアクセサリを中心に展示しているブースがいたるところで見られた。中でも面白いと思ったのは、Cerified Accessories社が展示していた、透明なプラスチック製の手や靴の形をしたケータイスタンド(ケータイを置く台)である。中にはいくつかのLEDとボタン型電池が仕込まれており、着信するとLEDが点滅する。靴は、まるでシンデレラの靴のようで、カラーバリエーションも各種用意されていた。
精緻なペイントが施された交換用のボディや光るアンテナなどを展示していたブースもいくつか見られたが、実際にそうしたパーツを使って、自分のケータイをカスタマイズしているユーザーはほとんど見受けられなかった。また、日本ではあれほど種類の多いケータイ用ストラップだが、CES会場では全く見かけなかったのも、お国柄の違いであろう。
精緻なペイントが施された交換用のボディや光るアンテナなどを展示していたブースもいくつか見られたが、実際にそうしたパーツを使って、自分のケータイをカスタマイズしているユーザーはほとんど見受けられなかった。また、日本ではあれほど種類の多いケータイ用ストラップだが、CES会場では全く見かけなかったのも、お国柄の違いであろう。
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手の平の形をしたケータイスタンド。カラーバリエーションも各種用意されている
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このようにケータイを載せて利用する
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手の平の部分にボタン型電池とLEDがいくつか内蔵されており、着信すると点滅する
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まるでシンデレラの靴のようなケータイスタンド。机の上などでケータイを入れて使う
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日本でもお馴染みの光るケータイアンテナを展示しているブースもいくつかあった
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こちらは交換用のボディ。精緻なペイントが施されている。こうしたボディを展示しているブースも10社近くはあった
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モトローラの折りたたみ型ケータイStartac用着せ替えカバーStarShell。上下のパーツが分離しているので、StarShellを装着したまま、折りたたみや会話が可能。本体を保護する役割も果たす
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Electric Fuel社のINSTANT POWER Charger。ケータイのバッテリを外部から充電することができる。電源には使い捨てのPowerCartridge(空気亜鉛電池)を用いる。PalmデバイスやPocket PC用の製品も用意されている
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■ URL
2001 International CES
http://www.cesweb.org/
2001/01/12 18:00
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