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【Nokia Open Studio Manila】
ワークショップでノキアNシリーズの機能を紹介
ノキアのマルチメディア部門のアジア・パシフィック地域、副社長のMartinez氏(右)と同ディレクターのKanjilal氏(左)
フィリピンのマニラで開催された、ノキアのプライベートイベント「Open Studio」では、製品の発表やデモンストレーション以外にも、キーパーソンによるワークショップも行なわれた。
ワークショップでは、Nシリーズを担当するマルチメディア部門のアジア・パシフィック地域の副社長、Jose-Luis Martinez氏が、「Nseries : Empowering Multimedia Experiences」と題した講演を行なった。
まずMartinez氏は、ノキアが掲げる4つのキーワードを紹介。ノキアのキーワードには、「Live (Inspring senses)」(生活する。感覚を刺激する)、「Connect (Connecting simply)」(つなぐ。単純につなげる)、「Achieve (Archieving together)」(達成する。ともに成し遂げる)、「Explore (Sharing discoveries)」(探求する。発見を分かち合う)の4つがある。ノキアのマルチメディア部門が作るNシリーズは、このうちの「Explore」をコンセプトにしており、「テクノロジーリーダー」と呼ばれる、新しいものが好きで、良いと思ったものを友人に勧めたり、次の方向性を示してくれるような人たちをターゲットにしているという。
ちなみにほかのキーワードでは、モバイルフォン部門が「Live」をコンセプトに、デザインやファッション性を重視したケータイを作っている。「Connect」もモバイルフォン部門が担当し、音声中心のスタンダードな端末を作っている。「Achieve」はエンタープライズ部門が担当し、法人向けケータイであるEシリーズを作っている。
Martinez氏は、「インターネット自身も進化している」と語る。「WikipediaやFlickrなど、ユーザーが作るコンテンツが増えている。Youtubeはものすごいアクセスがある。インターネットが変わってきているので、デバイスもそれに対応できるようにならないといけない」とし、同社がAtomなどインターネットの最新技術を積極的に取り入れている背景を説明した。
ノキアの掲げる4つのキーワード
インターネットと電話が融合しているとも語る
ユーザーが情報を発信する「Web2.0」として、Youtubeなどメジャーなサービスを挙げる
Nシリーズについては、1000万台の「マルチメディアコンピュータ」を売ったと紹介
続いてNシリーズについても説明した。Nシリーズは、ノキアのマルチメディア部門が作る、新しいものが好きなユーザーをターゲットとした、エンターテイメント・ハイスペック志向のケータイだ(日本で販売されているノキア製端末は、Nシリーズをベースとしている)。昨年4月に「N」から始まる型番で分類されるようになってから、すでに1,000万台を売ったという。ノキアではNシリーズについて、デジカメやミュージックプレーヤーなどさまざまな機能を盛り込んでいることから、マルチメディアコンピュータと呼称している。Martinez氏もNシリーズをケータイ(Mobile Phoneなど)とは呼ばず、マルチメディアコンピュータと呼んでいた。
Martinez氏は、最新のN95について、「HSDPAに対応した、非常に画期的な製品。N95が発売する頃には、たくさんの国がHSDPAに対応しているだろう」と語った。そのほかにも、無線LANやGPS、5メガカメラなどのスペックを紹介し、「薄型モデルもはやっているが、コンピュータとして考えると信じられないくらい小さい。そんな製品はほかにはない。みんな欲しいだろ?」と語った。
また、GPSによるナビゲーション機能については、同社のアジア・パシフィック地域の拠点であるシンガポールで、引っ越してきたばかりのスタッフにプロトタイプのN95を使ってもらったところ、道に迷わずサッカーを見に行けたり、ガソリンスタンドを探し出すことができた、といったエピソードを紹介。「プロトタイプの段階でもこれだけの利益を得られる」と語った。
音楽に注力するNシリーズラインナップ。いずれも今回発表された新モデルやマイナーバージョンアップモデル
Nシリーズのマルチメディア機能の特徴
最新のN95が搭載するGPSによるナビゲーションについて
ケータイのナビゲーションで実現する各種機能
続いてマルチメディア部門、アジアパシフィックのディレクター、Jawahar Kanjilal氏が、「Explore Your Passions」と題した講演を行なった。ちなみに、「Explore Your Passions」は今回のイベント「Open Studio」の副題ともなっている。
Kanjilal氏はまず、「いまはコンバージェンス(収斂、収束、統合)の時代」と語り、パソコンやデジカメ、ミュージックプレーヤーなど、さまざまなデバイスがあるが、そこにNシリーズ、ノキアが言うところのマルチメディアコンピュータを提供したという。
Nシリーズの主要な機能として、音楽機能がある。Kanjilal氏は、Nシリーズでは音楽ファイルを再生できる機能があるほか、同社が「Music Recommenders」というオンラインサービスを11月から開始することを紹介した。
Music Recommendersは、世界から選ばれた40のレコードショップが推薦する音楽を紹介するサイト。パソコンから無料で利用できる。そこで紹介された曲をダウンロード販売するサービスが、イギリスとオーストラリアなど数カ国で行なわれるという。Kanjilal氏は、NシリーズがポッドキャスティングやVisual Radio(インドやシンガポールで提供されているデータ連係放送)にも対応している点も紹介した。
Kanjilal氏は、Nシリーズのインターネット接続機能についても言及し、無線LAN機能については「公衆ホットスポットは大量にあるが、初めて行く場所だとどこにあるかわからない。そこで、ホットスポットを探して自動接続するアクティブスタンバイ機能を搭載した」と語った。さらに、接続したあとの機能として、「N80のインターネットフォルダ(ノキアのS60プラットフォームでは、メニュー内の項目リストはフォルダとして分類されている)にネット関連機能をまとめてある。ウェブブラウザも、スクロール時にミニマップ表示されたり、履歴機能では前ページのサムネイルが表示される、RSSにも対応している」と説明し、「パソコン並みにインターネットが見やすくなっている」とアピールした。
さらに、N95からの新機能であるGPSを使ったナビゲーションについても紹介した。最後にKanjilal氏は、ここまで紹介してきたNシリーズの機能を紹介し「こんなに小さなデバイスに、これだけの機能が搭載されているのは、初めてのことだ」と語り、講演を締めくくった。
Music Recommendersについて
このほか、より音楽機能を楽しめるような各種オプションも発売する
Nシリーズはポッドキャスティングにも対応する
シンガポールなどで行なわれているVisual Radioにも対応する
無線LANを簡単に使えるようにするウィザード機能を搭載する
N95のナビゲーション機能の画面。スピード警告まで行なわれる
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URL
ノキア(英文)
http://www.nokia.com/
(白根 雅彦)
2006/09/29 18:37
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