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【東京ゲームショウ2006】
キャリア以外もケータイ向けゲームを展示

 各ゲームメーカーのブースの主役は、家庭用ゲーム機向けのゲームだ。とくに今回は、PLAYSTATION3などの次世代機向けのゲームが注目を集めている。一方でケータイ向けのゲームというと、今回は初めて国内大手3キャリアがゲームショウに揃って出展したこともあり、「ケータイ向けゲームは各キャリアのブースで展示させてもらって、自社ブースは家庭用ゲーム機向け展示に集中する」というようなゲームメーカーがほとんどだ。しかし一部には、自社ブース内でケータイ向けゲームを展示するゲームメーカーもあった。


スクウェア・エニックスのブース内の、ケータイ向けゲームの展示コーナー
 スクウェア・エニックスも、自社ブースでケータイ向けゲームを多数展示している。各キャリアのブースでも展示しているゲームばかりだが、いくつか新しいゲームも混じっている。


色と音を取り戻していくというストーリーなので、ゲーム開始直後の世界はモノトーン表示となる
 「MONOTONE」はFOMA901iシリーズ以降向けのRPGだ。ファイナルファンタジーVIIなどのキャラクターデザインや「キングダムハーツ」などのディレクションを手がける野村 哲也氏と「ビフォアクライシス-FFVII」などのディレクションを手がける田畑 端氏が手がける、ケータイオリジナルの完全新作ゲームとなる。オーソドックスなスタイルのRPGだが、戦闘はパズルを解いて魔法を発動させたり、シナリオやモンスターデザインを一般から募集する、ゲーム内のショップでスクウェア・エニックスのサイトが配信する着メロを購入できるなど、新しい試みが多数なされている。開発中で、配信時期は未定だが、ブースで配られる冊子などに、体験版のダウンロード用QRコードが記載されている。月額料金は210円になる予定だ。


 「聖剣伝説 FRIENDS of MANA」は、ボーダフォン(ソフトバンク)向けの「コミュニケーションRPG」を謳う新作ゲームだ。普通のRPGのように戦闘をしてシナリオを進める、ということがメインのゲームではなく、プレイヤーは「ミ・ディール」という世界で、ペットを飼ったりして生活していくという内容になっている。ネットワーク通信で、ほかのプレーヤーの村や部屋を訪問することもできるという。10月より配信が開始される予定で、対応機種はボーダフォン(ソフトバンク)の3G端末となる。


「聖剣伝説 FRIENDS of MANA」について。どのくらい他プレーヤーと遊べるかが楽しみなゲームだ ゲーム画面は聖剣伝説のテイストとなっている

 ドコモの903iシリーズ向けゲームとしては、「ダージュ オブ ケルベロス ロスト エピソード -FF VII-」も展示されている。プレイステーション2向けの「ダージュ オブ ケルベロス-FF VII-」の外伝的なゲームで、同様にガンアクションシューティングゲームとなっている。配信時期などは未定で、デモは903iの試験端末で行なわれていたが、対応機種も903i限定になるかどうかは明言されていない。


「ダージュ オブ ケルベロス」について 移動時は三人称視点で、戦闘時は一人称視点になる形式

 このほかにも、すでに配信中のコンテンツや、他キャリアで配信中のコンテンツの移植作品などがブース内で展示されている。


iモードで配信中の「ビフォア クライシス-FF VII-」も今冬、au向けに配信される。対応はWINシリーズとなる見込みだ 「ビフォア クライシス-FF VII-」はボーダフォン(ソフトバンク)3G向けにも提供される。3キャリアでの展開となる

au向けオリジナルタイトルの「チョコボdeモバイル」。他キャリアでは提供されていない ボーダフォン(ソフトバンク)向けの「フロントミッション 2089」。他キャリアでは提供中

バンダイナムコゲームスのケータイ向けゲームコーナー
 バンダイナムコゲームスのブースでも、ケータイ向けゲームを多数展示されている。このブースでは、バンダイナムコゲームスのゲームだけでなく、バンダイネットワークスのゲームも展示されている。展示内容は、各キャリアのブースで展示されているものと同じものがメインだ。

 KDDIのブースでは4台対戦の展示が行なわれていた「機動戦士ガンダム 3D vs EDITION」だが、バンダイナムコゲームスのブースでは、2台を並べて展示が行なわれていた。2台の端末を手にとって操作してみたところ、だいたい0.5秒~1秒くらいの遅れで、操作が対戦相手に反映されていたようだ。auのWINでは、今冬のRev.A方式導入により、こうした通信の遅れが改善される可能性があるが、そうした部分向けのチューニングは特に行なっていないという。


「機動戦士ガンダム 3D vs EDITION」。2台並べて確かめられるのはこのブースだけ パズルゲームの「もじぴったん」。対戦が可能。au向けに今冬配信される予定

ボーダフォン(ソフトバンク)向けの「リッジレーサー」。ナムコのキラータイトルだが、移植の完成度は高い 「機動武闘伝 Gガンダム」。原作のテイストを生かした格闘ゲームで、FOMA向けに、年内配信予定

 このほか、会場には「モバイルコンテンツコーナー」という、ケータイ向けコンテンツ専門のブースを集めたコーナーもある。このコーナーに集まるのは、家庭用ゲーム機を展示する大メーカーに比べると、基本的に小さなブースが多い(コーナー全体でもソニー・コンピュータエンタテインメントブースくらいの大きさ)。しかし小さいブースがメインなだけに、ケータイコンテンツしか展開していない小さな企業でも出展できるようになっている。


ティーツーアイエンターテイメントブース
 ティーツーアイエンターテイメントも、モバイルコンテンツコーナーに出展する、ケータイ向けコンテンツ専門メーカーの一つだ。ティーツーアイエンターテイメントは、タカラモバイルエンタテインメントを前身とする会社で、タカラトミーのケータイ向けコンテンツを扱っている。ちなみに資本としては、タカラトミーとインデックスが半々となっていて、会社名の「ティーツーアイ(T2i)」とはタカラ・トミー・インデックスを意味している。人生ゲームなどのケータイコンテンツを展示している。現状ではゾイドなど、家庭用ゲーム機などと連動させるコンテンツは、タカラトミー本体が扱っていて、そうしたコンテンツもタカラトミーブースで展示しているが、今後はそうしたコンテンツも、順次ティーツーアイエンターテイメント扱いに移行していくという。


ネットワーク対戦が可能な「人生ゲーム Online」 こちらはタカラトミーブース。さりげなくToruCaが使われている

アーマードコアシリーズ最新作の「アーマードコア モバイル3」。au向けに今秋配信予定
 フロム・ソフトウェアは、今回は家庭用ゲーム機向けゲームを展示せず、ケータイ向けコンテンツのみを、「フロムカプセル」のブランド名で出展している。こちらでは、ケータイ向けアーマードコアシリーズの最新作など、同社の最新ゲームを展示している。


モバイルコンテンツコーナーではないが、家庭用ゲーム機のSIMPLEシリーズで有名なディースリー・パブリッシャーは、密かに自社ブースで未配信コンテンツをケース内展示している 知る人ぞ知る超脱力系キャラ「クター」の総合サイトは今冬開始予定。写真は、ゲームの「クターのブルーウォーター」

なぜか水着のお姉さん双葉理穂がボクシングをする「ラブ★アッパー!モバイル」 SIMPLEシリーズで人気の「地球防衛軍」のケータイアプリ版「THE 地球防衛軍モバイル」

変わったところでは、メディア・マジックはコンテンツ管理システム(CMS)の「ケータイスタジオ」を展示。CMSの販売だけでなく、ホスティングからコンテンツのプロデュースまで手がけるとのことで、大手ゲームメーカーのケータイコンテンツのテコ入れもやっているとか メディア・マジックは本来、アニメ製作会社ガイナックスの公式ケータイサイトなどを提供するコンテンツプロバイダーだが、そこで作ったCMSを販売している

筆者が会場で見かけた唯一のW-ZERO3向けコンテンツ「ネバーワールドあみぱに」。ブラウザベースのRPGを「ネバーワールド」シリーズを提供するアンビジョンによる。Javaアプリとのこと。現在、無料で配信されている。アンビジョンはネバーワールドシリーズをウィルコム向けにも提供いている 日本エンタープライズの女性向けゲーム「学園天使☆ラプソディー」。本来は美男子がわんさか登場するゲームだが、わりと難易度が高く見つけられなかった。この種の女性向けゲームは、このほかにもいくつか目についた

こちらはコーエーブース。家庭用ゲーム機の展示を大々的に行なっているが、ブースの片隅では密かにケータイ向けゲームも展示していた。コーエーはキャリアのブースでもそれほど目立った展示はしていないので、少々寂しい印象も こちらはコナミブース。コナミもケータイ向けゲームの展示はほぼキャリアブースで行なっていて、かろうじて音楽ゲーム展示のバリエーションとして、ブース内でもケータイ向けゲームを展示している

SNKプレイモアもケータイ向けゲームを自社ブースで展示している。携帯ゲーム機と近い扱いをしているようだ こちらはテクモのブース。比較的ブースの目立つ位置に多数の試遊機をおいてケータイ向けゲームを展示する。なぜかトロピカルな雰囲気


URL
  東京ゲームショウ
  http://tgs.cesa.or.jp/


(白根 雅彦)
2006/09/23 01:43

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