■ 商用化に向けたRFIDタグリーダー
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携帯電話用RFIDタグリーダー
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かねてより携帯電話とRFIDの連携について開発を進めているKDDIだが、同社ブースでは商用サービスを目指した携帯電話用RFIDタグリーダーが展示されていた。
携帯電話のボディにピッタリとくっつく形状で、大きさは約106×50×16mmと一般的な携帯電話を折りたたんだサイズに近い。日立製のミューチップ(μChip)を読み取れ、単4電池2本で駆動する。
携帯電話とは、Bluetoothで接続しており、RFIDタグから読み取った情報はSerial Port Profileでやり取りする。携帯電話側では、BREWアプリでリーダー機能を制御するほか、auのネットワークを通じてサーバーと連携することもできる。今秋にも本格提供される見込みだ。
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右側面から見たところ
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携帯電話のボディにあわせた形状
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タグの上にかざしたところ
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Bluetooth経由で携帯電話側に情報が伝達される
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■ XMLで動作を記述、簡易BREWアプリ制作ツール
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ケータイ・カスタム・キットで作られたBREWアプリ
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デモアプリ制作ツールと案内されていた「ケータイ・カスタム・キット」は、簡易的なBREWアプリを制作できるというもの。企業に向けてBREWアプリを使ったソリューションを提案する際に、具体的なイメージを抱きやすくする、あるいは試験運用するといった目的で、スムーズにテスト版アプリを提供できるようにすることを目指している。
あらかじめ「カメラで撮影する」「録音する」「GPS測位する」といった命令が用意されており、XMLとして記述すれば、記述した順に動作する。BREWアプリの場合、au端末で動作させるには事前にKDDIの審査が必要となるが、「ケータイ・カスタム・キット」では動作をシンプルにしたこと、GPS測位時などに毎回ユーザーの同意を得ることなどで、審査なしで提供できる。また、WebDAVサーバーに対応している点も大きな特徴という。
担当者は「ケータイ・カスタム・キットでより具体的な提案を行ない、顧客が本格的に導入することを決めた場合は、KDDIのパートナー企業から正式なソリューションを提供することになる」と説明していた。
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GPS測位を行なうときなどはユーザーの同意を求める
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サービス概要
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アプリ制作の手順
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XMLで記述するだけで良いという
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ウルトラ3Gのデモも披露された
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このほか同社ブースには2月に大阪で披露された「ウルトラ3G」のデモを再現したコーナーも展開されていた。ほぼ当時と同じ内容のデモとなっているが、基地局周辺の電界強度に応じて、モバイルWiMAXと1xEV-DO網を自動的に切り替える機能が新たに追加された点という。
■ URL
KDDI
http://www.kddi.com/
WIRELESS JAPAN 2006
http://www.secretariat.ne.jp/wj2006/
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