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【WIRELESS JAPAN 2006】
開発進む燃料電池、ドコモとKDDIが出品
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カメラや液晶ディスプレイの解像度が向上したり、音楽再生機能を備えたりするなど、携帯電話が多機能になっていく一方で、数年前から課題とされているのがバッテリーだ。その解決策として、実用化が期待されているのがメタノールなどで発電する「燃料電池」。WIRELESS JAPAN 2006のドコモブース、およびKDDIブースでは、両社が開発を進める燃料電池が出展されている。
■ ドコモ、水素発生で発電する燃料電池
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プロペラを回して性能をアピール
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試作品の概要
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ドコモブースで展示されていた燃料電池は、7月14日に発表されたばかりのもの。アクアフェアリーと共同開発された試作品で、燃料カートリッジの容量が10cc、約7cc、5ccと3種類のモデルが展示されていた。いずれも使い方としては、携帯電話を充電する形となっており、10ccタイプでは3回以上の充電が可能とされている。展示コーナーでは、プロペラを回すというパフォーマンスでアピールしていた。
これまでも同社では燃料電池の開発を進めてきた。2005年に発表された試作品は、メタノールを燃料とするタイプだったが、今回出展された試作品は水素を発生させることで発電する仕組み。カートリッジには、水と金属でできた水素発生剤が入っており、将来的には水だけを補給すれば発電できるよう開発が進められるという。
メタノールを燃料とするタイプでは、メタノールそのものが安価というメリットがある反面、内部損失が大きいという。そのため、カートリッジも大型化せざるを得ないが、水素発生による発電ではメタノールタイプよりも小型化が見込める。
担当者は「メタノールで発電するタイプ、そして今回のタイプと当社では両方の開発を進めていく。利用シーンにあわせた燃料電池を提供したいと考えており、今回の試作品は、携帯電話に内蔵できるサイズも目指していく」と語っていた。
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10ccタイプ
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約7ccのもの
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最も小さい5ccタイプ
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■ KDDI、ケース内展示で燃料電池を紹介
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KDDIブース内の燃料電池は、ケース内展示
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一方、KDDIも燃料電池の開発を進めている。出展されていた試作品のメーカーは日立と東芝で、内蔵型・充電器型と計4種類の燃料電池が展示されていた。
いずれも既に発表済で、多少デザインは異なるが、過去に開催された展示会でも披露されていたもの。今回はケース内展示と、地味な形での出展となったが、足を止めて興味深そうに覗き込む来場者の姿が印象的だった。
■ URL
NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
KDDI
http://www.kddi.com/
WIRELESS JAPAN 2006
http://www.secretariat.ne.jp/wj2006/
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(関口 聖)
2006/07/19 19:07
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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