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N902iXは、NTTドコモのFOMAなどのW-CDMA方式において、より高速なデータ通信が行なえる通信方式「HSDPA」に対応したFOMA端末。下り最大3.6Mbpsの通信速度が可能となるもの。 今年5月の発表時にはモックアップのみの展示となった同端末だが、今夏以降の発売に向けて、メニュー周りなどソフトウェア部分も披露されていた。しかし、NECブースのN902iXはケース内展示のみで、近距離での撮影も禁じられた。ケース内に展示された端末では、HSDPAの実験用基地局から送られた音楽データをデモンストレーションをしていた。 また、タッチ＆トライコーナーも設けられており、N902iSやSIMPURE N（N600i）などの実機も体験可能。佐藤オオキ氏デザインがデザインを手がけた両面着せ替えパネル「スタイルプラス」対応端末「N702iS」も展示されていたが、発売前の端末とあってか、こちらもケース内展示となった。ただし、ブーススタッフが持つ端末には触れることが可能だった。NEC製の海外向け端末なども紹介されていた。 ブース内の半導体コーナーでは、NECエレクトロニクスが11日に発表したアプリケーションプロセッサ「MP201」や、長時間の音楽再生を実現した専用モジュール「AP130」（μPD99910）なども展示されていた。 「MP201」は、画像や音声データを処理するDSPとARMコアと、USB2.0やATAといった外部インターフェイス用モジュール、電源用モジュールをワンチップで実現したアプリケーションプロセッサ。従来3つに分かれていたモジュールが1つにまとめられており、ワンセグなどを搭載する際に小型化が図れるという。CPUは国内端末の中級機クラスにおいてをターゲットにしたモジュールで、CPUは250MHzと国内の携帯電話の中級機クラスをターゲットにした製品となる。 一方の「AP130」は音楽再生専用のモジュール。最大の特徴は、連続50時間の音楽再生で、音楽再生時に携帯電話のCPUを一旦休ませて、AP130だけで動作させることで省電力化を図っている。いずれの製品も現在サンプル出荷を行なっている。
■ ＵＲＬ NEC http://www.nec.co.jp/ ■ 関連記事 ・ 国内最大級の通信関連イベント ・ HSDPA対応の「N902iX HIGH-SPEED」 ・ ドコモ、902iSシリーズなど新FOMA端末8モデルを開発 ・ ドコモ、702iSシリーズ6機種を開発 ・ NECエレ、長時間再生を実現した携帯用オーディオチップ （津田 啓夢） 2006/07/19 17:17 | ||||||||||||||||||||
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