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今回配付されたのは、Verizon Wirelessが提供しているLG電子製のBREW端末「LG VX 8100 V CAST Music」。CDMA2000 1xEV-DO方式に対応する。1.3メガピクセルカメラにminiSDカードスロットを搭載し、ヒンジ部に大きなデュアルスピーカーを装備、Bluetoothなどにも対応している。大きさは91×49×26mmで、重さは118g。年間契約した場合の端末価格は149.99ドル（約16,726円）となっており、EV-DO対応の普及機といったところだろう。 大きなスピーカーからも想像がつく通り、端末は音楽機能が特色となっている。Verizon Wirelessでは、3G携帯電話向けのコンテンツ配信サービス「V CAST」を展開しており、その音楽配信サービスとして「V CAST Music」を提供している。このサービスは、携帯電話およびパソコン向けの音楽配信サイトから楽曲をダウンロードして、携帯電話を音楽プレーヤーとして利用できるものだ。
価格は1.99ドル（約222円）だった。CDMA 1X WIN（CDMA2000 1xEV-DO）向けにauが展開する音楽サービス「au LISTEN MOBILE SERVICE」（LISMO）では、1曲あたり315円程度かかるが、LISMOと比較するとだいぶ割安な印象だ。ただし、V CASTの利用には別途月額15ドル（VPak）かかることを加えておく。 配信形式はWMA形式。それならパソコンでも再生できるかもと、端末のminiSDカードに保存した楽曲データをパソコン上で再生しようと試みたが、残念ながら拒否されてしまった。V CAST Musicでは、Windows Media Player10を使って、パソコン版のサイトから楽曲をダウンロードできる。FAQを確認してみると、携帯版でダウンロードすると、まず端末に64kbpsのWMA Pro Plus形式のデータが保存され、パソコン版のユーザーアカウントに、別途160kbpsのWMA9形式のデータがダウンロードできるURLが伝えられると案内されていた。
このほかV CASTでは、1xEV-DOの高速データ通信技術を活かして、動画やBREWゲームなども配信されている。6月2日の基調講演では、米クアルコムのInternet Service部門（QIS） & MediaFLO Technologies PresidentのPeggy Johnson氏から、今後BREWの3Dゲームにフォーカスしていくことが語られた。また1日には、ユーザーインターフェイスをカスタマイズおよびパーソナライズ化できる「uiOne」で、BREWゲームをサポートし、アクセシビリティを向上させるとアナウンスされた。 今後、uiOneを軸としたゲームダウンロードなどにも期待できるが、uiOneを導入する携帯電話事業者5社のうち、BREWアプリを配信するソリューション「deliveryOne」を導入しているのは米ALLTELのみ。V CASTを展開するVerizon Wirelessや、EZアプリ（BREW）のauは、deliveryOneは導入しているものの、uiOneは導入していない。クアルコムでは、deliveryOneを導入する企業に対し、積極的にuiOneをアピールしていきたい考えだ。
■ ＵＲＬ BREW 2006 Conference（英文） http://brew.qualcomm.com/brew/brew_2006/ V CAST Musicの概要 http://getitnow.vzwshop.com/index.aspx?id=music_vcast ■ 関連記事 ・ BREWやMediaFLOなど、クアルコムのプライベートショー （津田 啓夢） 2006/06/05 15:39 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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