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【BREW 2006 Conference】
会場内でMediaFLOの使用感を体験

MediaFLOのデモ

MediaFLOのデモ
 6月1日(現地時間)、カンファレンスの会場内において、携帯電話向けの放送サービスを実現する「MediaFLO」のデモンストレーションを確認できたのでお伝えする。

 MediaFLOは、携帯電話事業者が放送型サービスを提供できる技術。コンテンツの配信はクアルコムが担当し、携帯電話会社は自社の3Gネットワークと組み合わせることで独自サービスとして提供できる。米国では、700MHz帯でサービスが開始される予定となっており、同社では、年内のシステム完成に向けて現在試験放送を行なっている。

 会場内で確認した試験放送は、今回のカンファレンスのために用意されたものではなく、約40km離れた地点にあるトランスミッターから送信された放送波を受信しているという。MediaFLOは、多チャンネルが1つの特徴だが、試験放送ということもあって10チャンネルとなっていた。また、本サービスでは、受信感度によって30fps、15fpsと画質がフレキシブルに変更されるが、今回はQVGAサイズで15fpsの映像を送信しているという。

 配信されている映像はサイマル放送だったため、会場のホテルにあるテレビで現在のテレビ放送と比較できたが、若干MediaFLOの方にディレイ(遅延)が生じているかなと感じる程度の差だった。

 また、日本で本放送が開始されている携帯電話向けの地上デジタル放送「ワンセグ」では、選局に5秒ほど待たされるが、MediaFLOでは2秒程度とのこと。実際にチャンネルを切り替えてみたが、タイムラグは2秒もかからない印象だ。

 なお、米国版MediaFLOとなるため、搭載されているチップは第1世代のもので、2チップで構成されている。クアルコムでは、欧州のDVB-Hやワンセグ(ISDB-T)方式に対応し、1チップ化を実現したMediaFLOチップ「UBMソリューション」を2007年にもサンプル出荷するとしている。4月に行なわれた「CTIA Wireless 2006」では、シャープ、京セラ、サムスン、LG、パンテック、モトローラなどが試作機を展示していた。


チャンネル切替 MTV
 方向キーでチャンネルを切り替える。選局のタイムラグは数秒程度  MTVも受信できた。試験放送となるため画質は落としているという


URL
  BREW 2006 Conference(英文)
  http://brew.qualcomm.com/brew/brew_2006/

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(津田 啓夢)
2006/06/02 19:10

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