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Rev.Aは、日本ではKDDIが提供しているEV-DO Rev.0（WINサービスのデータ通信に利用）を発展させたもので、QoS（Quality of Service）の技術を導入することで通信の一層の効率化が期待される規格。KDDIではRev.Aを比較的近い将来における次世代通信サービスの中心に据えており、今回のクアルコムのブースで行なわれたデモも新たなサービスを予感させるものとなっている。
一方、QoSが導入されるRev.Aでは、VoIPによる音声通話とデータ通信といったように全てパケットにしてやり取りを行なっても、音声通話のパケットを優先してやり取りするといったように、優先順位を付けることが可能になる。 ブースでは、試験用の端末を用いてVoIPによる音声通話をRev.A上で行なうデモが行なわれているほか、音声通話をしている途中に画像が送受信ができるというデモも披露されている。同社では、Rev.Aであれば音声通話用に回線交換のネットワークを用意する必要がなく、全てパケット化することが可能で、音声をパケット化することにより3Gネットワーク、WiFiネットワークへの切り替えも容易になるとしている。
オンライン対戦ゲームの通信にRev.Aを使用するデモも行なわれている。遅延が許されないゲームの通信対戦を行ないながら、同時にFTPでデータをやり取りするというもので、QoSによりパケットに優先順位を付けられることで、ゲームの通信対戦を問題なく行ないながらほかのデータ通信も実現する様子を見ることができる。
マルチキャストは通信を放送のように不特定多数に向けて送信する技術で、コストが一定に留まれることから一定数のユーザーが見込めるエリアでは特に有効な手段とされる。デモでは、マルチキャストにより送信されている動画を3台の端末でストリーミング受信するデモが行なわれいる。放送に近いイメージなので、どの端末でも同時に同じ内容を受信しており、ユーザーがチャンネル（コンテンツ）を選択することで違う内容を受信することもできる。 マルチキャストは、現在のRev.0で利用している基地局のソフトウェアを更新すれば導入が可能ということで、日本でも近いうちのサービス開始が期待される。またRev.Aでは標準でマルチキャストをサポートしており、QoSにより効率的な通信が可能になるという。なお、マルチキャストは同社のMSM6550でサポート可能とのこと。 ■ ＵＲＬ クアルコム（英文） http://www.qualcomm.com/ CTIA Wireless 2006（英文） http://www.ctiawireless.com/ ■ 関連記事 ・ モバイル関連の総合イベント、ラスベガスで開催 （太田 亮三） 2006/04/07 13:17 | |||||||||||||
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