【3GSM World Congress 2006】
ノキア、無線LANを使ったVoIPとGSM網のハンドオーバー対応端末
UMA対応のGSM/GPRS端末「Nokia 6136」
ノキアは、無線LANとGSMのハンドオーバーを実現する「UMA(Unlicensed Mobile Access)」に対応したGSM端末「Nokia 6136」を発表した。
UMAは従来の携帯電話回線と、無線LANやBluetooth経由したVoIPの音声通信とを融合させる技術の総称。W-CDMAなどと違い、無線LANやBluetoothでは、ネットワークを提供するのに免許が必要ないため、“Unlicensed Mobile Access”という名前になっている。
通話中に無線LANの入っているエリアから外れても、シームレスに携帯電話回線にハンドオーバーできることが特徴で、ノキアがFMC(Fixed Mobile Convergence)の本命としている技術だ。モトローラやサムスンなどがHSDPAを展示のメインに据えるなか、やや違った立ち位置からのアプローチされている点が興味深い。携帯電話への無線LAN導入を積極的に推し進めてきたノキアだが、固定網を使ったVoIPも携帯電話に取り込むことにより、通信事業者へ総合的なFMCソリューションとして提供できるメリットがある。