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【mobidec 2005】
KDDI竹之内氏、auの新たなコンテンツサービスに言及

KDDI コンテンツ・メディア事業本部 コンテンツ推進部長の竹之内剛氏
 「mobidec 2005」2日目の講演には、KDDIのコンテンツ・メディア事業本部 コンテンツ推進部長の竹之内剛氏が登壇。「コンテンツプラットフォームの進化と今後の方向性 ~KDDIコンテンツ・メディアビジネスの状況~」と題して、auのコンテンツサービスの現状や、今後の展開などが語られた。

 竹之内氏はまず、auのコンテンツ市場の現状をコンテンツの流通額とデータARPUの推移のグラフで示し、順調に拡大していると説明。コンテンツ流通総額は2005年9月時で約80億円、同氏は「もうすぐ月額100億円になる」と語った。データARPUは1,900円(2005年9月)で、「定額サービス導入後、1度は下がったが回復した」とこちらも好調に推移しているという。

 個別のコンテンツの状況については、2004年11月を境に、これまで主力コンテンツだった着信メロディが着うたに移り変わったとし、以降、着メロの流通額が減少しているとした。同氏によれば、着メロは年内にもゲームコンテンツの流通額を下回る見込みだという。

 また、今後成長が期待されるコンテンツとして、電子書籍やeラーニングなどを挙げた。従来のコンテンツの利用は、男性が多いのに対し、電子書籍は20代女性の利用者が他を圧倒しているという。竹之内氏は「紙の本が売れなくなるのではと心配する声もあるが、そもそも若年層はあまり本を買わない。電子書籍は、携帯電話の小さいディスプレイの文字が当たり前の世代が手軽に買える」と語っていた。

 このほか同氏は、キャラクターの版権を保有するコンテンツプロバイダーに対し、「既存のライセンスが活かせるようなコンテンツサービスを2006年に1つか2つ用意する」とも語った。その詳細については明らかにされなかったが、引き続きキャラクターコンテンツなどにも期待が持てるとアピールした。


コンテンツ流通額の推移 定額サービス導入後にコンテンツの利用動向が変化

着うたフルの動向 電子書籍サービスの現状

 コンテンツの利用者動向にも言及し、着うたや着うたフルなどのコンテンツは若年層に人気で、高年齢層ほど情報系コンテンツの需要が高いと説明。定額サービス導入以降は、1回のデータ通信量は小さいものの、高頻度にアクセスするオークションやブログ、Eコマースなどが伸びているとした。

 auの着うたは、2005年8月末で累計ダウンロード数が2億5,000万件を突破。着うたフルも2005年9月28日に累計2,000万ダウンロードを達成した。着うたについて竹之内氏は、今後も拡大傾向にあるとした。

 また、EZアプリ(BREW)も好調としたが、配信までにキャリアの審査が必要となるため、「検証が遅れてコンテンツプロバイダーにご迷惑をおかけしている」と語った。auでは、審査・検証システムを見直し、年度末にも改善を図る方針だ。ただし、「ユーザーに安心を提供するため完全解放はしない」としており、今後もアプリのオープン化はしない姿勢と見せた。同氏は、BREWについて、KDDI側もアタックを受けていると話していた。

 auの特徴といえば、GPS機能を利用したナビゲーションサービスも挙げられる。EZナビウォークユーザーは現在60万人以上で、今年9月に関連サービスとして「EZ助手席ナビ」を開始された。竹之内氏はこれらのサービスを提供して得た感触を、「1つで何でもできるものより、機能を絞って提供した方がユーザーに受ける」と述べた。

 このほか、FMC(Fixed-Mobile Convergence)に向けた展開などにも言及。KDDIのFMCが他社と異なる点を「FMCではまず、固定通信から考える場合が多いが、我々はモバイルから考える。auユーザーが使いやすいパソコン向けコンテンツを展開する」とした。

 講演終盤には、ワンセグなど放送と通信関連の展開について語られた。auは、現在3MBまでに制限されているEZチャンネルの容量を、2006年に拡張する方針だという。さらに、詳細については触れなかったが、今後auではポッドキャスティングのようなサービスを展開することも明かされた。


EZナビウォーク EZ助手席ナビ

携帯向け地上デジタル放送について


URL
  KDDI
  http://www.kddi.com/
  mobidec 2005
  http://www.mobidec.jp/

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(津田 啓夢)
2005/11/30 15:59

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