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【mobidec 2005】
ニワンゴ杉本氏とひろゆき氏、「メールポータル」サービスを紹介

ニワンゴ 代表取締役の杉本 誠司氏(左)と取締役 管理人の西村 博之氏(右)
 mobidec 2005、29日最後の講演にはニワンゴ 代表取締役の杉本 誠司氏、取締役 管理人の西村 博之氏が登壇し、ニワンゴが行なう新サービス「メールポータル」サービスについて概要を説明した。

 ニワンゴは、携帯電話のメールを利用したコンテンツやさまざまな情報を企画・制作する会社として14日に設立された。ドワンゴの子会社として設立され、代表取締役にはドワンゴ 事業開発部に所属していた杉本氏が就任し、取締役には掲示板「2ちゃんねる」管理人の西村氏が招聘された。

 登壇した杉本氏はまず、ニワンゴの「メールポータル」サービスについて、「メールにキーワードを書いてニワンゴに送るだけで、返信メールで言葉の意味をニワンゴが教えてくれる」と基本的な仕組みを紹介した。


サービスの起点となるメールアドレス

乗換案内のサービス事例
 同氏はこのメールでキーワード検索するというポイントのほか、サイト上で提供されているようなコンテンツを返信メールの形でも提供可能なこと、キーワードなどのデータベースは日々拡張され利用者が増えるほど便利になること、対話型インターフェイスによる効果的な検索結果の絞り込みが可能、といった特徴を紹介し、2006年1月にも正式サービスを開始する見込みであるとした。

 具体的な利用例では、例えば初めて乗換案内を利用する場合、メールの本文を「乗換」としてニワンゴのメールアドレス( m@niwango.jp )に送信すると、検索の仕方などが説明された返信メールがニワンゴのメールシステムから届く。説明に従い、「乗換 東京 渋谷」などと本文に記して返信すると、具体的な乗換案内の候補が記されたメールが届く。

 同様に、天気予報が利用例として紹介されたほか、「小説」コンテンツについても、タイトル一覧が書かれたメールを受信して、好みの小説を選ぶと小説本文がメールで届くという流れが説明された。物語の途中に選択肢を設けることでさまざまに分岐する「ゲームブック」も提供できるという。一連の流れはすべてメールでやり取りされる。

 また、設定されたキーワード以外の自由検索を実現するものとして「エキスパートシステム」機能を紹介。流行語や話題の言葉のほか、「ネタ」「ヒマ」などと書いてニワンゴにメールを送信すれば、流行語の解説からおもしろネタまでさまざまな返事が返ってくるという。検索したキーワードがデータベースに無かった場合でも、後日追加されるとメールで連絡するなどのフォローも考えているとのこと。


 29日現在で実装されているサービスとして、「乗換案内」「地図」「天気」「小説」「着メロ検索」「辞書」「おみくじ」「ニュース」「画像合成」「2ちゃんねる」のスレッド検索、などが紹介された。各コンテンツはコンテンツプロバイダから提供され、ニワンゴはシステムの構築と運営を行ない、返信メールに挿入される広告を収入源とする。ユーザーは基本的に無料で利用できる。

 今後提供を予定する機能としては、懸賞やゲームブック、音楽情報、グルメ、レシピ、ショッピング、旅行とさまざまな候補が挙げられ、杉本氏からは「いわゆるポータルのサービスはニワンゴでも提供していきたい」との意気込みが語られた。また、ユーザーアカウントとしてメールアドレスを発行し、マイデータやマイキーワードの管理機能、ストレージ機能によるデータ公開機能といったパーソナライズ・サービスの提供も予定しているとし、「コミュニティサイトとの連携も可能で、ニワンゴのコミュニティサービスへの足がかりを作っていきたい」とさらなるサービス展開の構想にも触れた。


フリーワード検索も可能 さまざまなコンテンツプロバイダとアライアンスを組んでサービスを提供

今後はポータルサイト同様のサービス提供を目指す コミュニティサイトとの連携など今後の構想も明らかに

ひろゆき氏おすすめの「画像合成」
 杉本氏は「基本的にはプル型のサービスで、実用的に使え、暇なときにも楽しめる。Webよりステップが少なく簡便なサービス」と同サービスをアピール。現在の携帯電話の利用実態ではメールの利用者が全体の9割にも及ぶとし、「携帯向けのWebサイトよりさらに大きい市場で新しいサービスに取り組んでいこうというもの。メールを利用するユーザーが一度は利用するようなサービスにしたい」と意気込みを述べた。

 西村氏は、「サイトを作りました、さぁ来て下さい。というものではなく、ユーザーが使いやすいメールでコンテンツを提供するというもの。ただ、Webサイトのほうが便利ならそちらも使っていく」などとしたほか、「画像合成」機能をお気に入りの機能として紹介。写真を添付したメールを送信すると勝手にフレームが付けられて返信されるというもので、「プリクラでやっていたような面白さに目覚めて欲しい」と述べて、ニワンゴサービスのユニークな一面の紹介も忘れなかった。



URL
  ニワンゴ
  http://www.niwango.co.jp/
  mobidec 2005
  http://www.mobidec.jp/

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(太田 亮三)
2005/11/29 21:05

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