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同社は主に携帯電話向けのベースバンドチップを製造し、多数の携帯電話メーカーに製品を供給している。CDMA2000のトレンドを牽引する形でベースバンドチップに多数の機能を盛り込み、第3世代携帯電話の基礎を担う半導体を多数製品化してきた。また最近ではW-CDMA方式に対応したベースバンドチップもラインナップに加え、その存在感をさらに強めつつある。「QUALCOMM 3G CDMA」という刻印やシールが貼られた携帯電話を持っているユーザーも多いことだろう。 GPS機能や音楽、動画再生機能など、第3世代携帯電話ではより多くのマルチメディア機能が要求される中、同社はワンチップ化の戦略を進めている。ワンチップ化することで付加機能をあらかじめベースバンドチップに搭載して供給することができ、製造メーカーは実現したい機能をより素早く製品に盛り込むことが可能になる。ロドリゲス氏は、ワンチップ化のメリットとして「小型で、薄い端末が可能になる」ことを挙げたほか、端末メーカーが独自に機能が盛り込める余地ができることから「メーカーにとっては選択肢が増える」と述べた。
ワンチップ化の流れにおいて、無線LANへの対応についてロドリゲス氏は「現在のラインナップでは、フィリップスの無線LANチップを使った2チップ構成。市場のボリュームやマーケットが見えてからワンチップ化を検討したい」と慎重な姿勢を見せた。 多機能・高機能化の過程で課題となることも多い消費電力の増大については、ロドリゲス氏は「設計段階から低消費電力に努めている」としたほか、2006年中にも投入される予定の「Scorpion」では、優れた消費電力管理機能により低消費電力が実現されると語った。 同社では、無線関連の研究開発にこれまでも多大な投資をしてきた。今後もその姿勢が変わらないことを強調したピネダ氏は「究極の目的は、メーカーが製品を早く出せるようなチップを作ること」と述べて、今後も研究開発に積極的に投資を行なっていく方針を明らかにした。 このほか同社のブースでは、同社製品を採用しているさまざまな端末を展示。幅広い端末ラインナップをアピールしていた。
■ ＵＲＬ クアルコム http://www.qualcomm.co.jp/ ■ 関連記事 ・ 香港でアジア最大級の3Gイベント ・ クアルコム、1GHz駆動の新プロセッサ「Scorpion」 （太田 亮三） 2005/11/17 21:15 | ||||||||||||||||
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