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【FPD International 2005】
ケータイのディスプレイ、来年にはVGA化?
10月19日より3日間、フラットパネルディスプレイの展示会「FPD International 2005」が神奈川県のパシフィコ横浜で開催されている。本誌では携帯電話関連の話題を中心にレポートする。
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ハイエンド端末はVGAへ
東芝松下ディスプレイテクノロジーや日立ディスプレイズ、LG PHILIPS LCD、三洋エプソンイメージングデバイスら携帯電話向けパネルを製造する主なメーカーが2.2~2.4インチのVGAディスプレイを展示。いずれも来年の出荷を目指す。
一方で、あるメーカーのスタッフによれば「ワンセグが始まると、横240ドットは当分コンテンツ配信のスタンダードサイズとして存在し続けるだろう。ただ高解像度化すればいいというものではなくなる。切り替え機能が必須になるだろう」と話していた。
なお、色数は26万色が標準スペック。VGAサイズのパネルとQVGAサイズのパネルを比較すると、やはり大きな違いが出るのはパソコン用のWebサイトを表示させたときや、Office、PDFなどのビジネス書類を開いたときだ。フルブラウザ、ドキュメントビューアが携帯電話の上位モデルに次々と採用されている現在の状況を考えると、来年以降、ハイスペック端末がVGA化するとみられる。
日立ディスプレイズの2.4インチVGA液晶。26万色
LG PHILIPS LCDの2.4インチVGA液晶。26万色
三洋エプソンの2.4インチVGA液晶。26万色
東芝松下の2.4インチVGA液晶。26万色
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3Dディスプレイを各社投入
三菱電機が参考出品したQVGA、2.2インチの3D液晶。1年後の製品化を目指す
VGAと並んで、来年のトレンドとなりそうなのが3D液晶だ。三菱電機、三洋エプソンイメージングデバイス、NEC液晶テクノロジーらが展示。放送局側の大規模なシステム構築が必須となるテレビの用途に比べ、ゲームやカメラへの応用などコンテンツベンダー側の柔軟な対応が期待できる携帯電話は、3D液晶でもっとも期待されている用途だという。
三洋エプソンの3D液晶。デモではCCDカメラと直結してリアルタイムで3D映像を映し出していた
NECの3D液晶。2Dと3Dを混在表示可能
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高付加価値化するQVGA液晶
すでに業界標準となっているQVGAサイズのパネルについては、前述の3Dディスプレイをその筆頭に、薄型化や回路一体型にした小型モジュール化、高輝度化など、解像度以外の部分で付加価値を高めた製品のバリエーションが豊かになっている。
サブ液晶とメイン液晶を一体型にし、3.8mmの薄型モジュール化したパネルを日立ディスプレイズが展示。スタッフは「市場が成熟したことにより、今後もデザインケータイ、薄型ケータイのニーズは強くなる。そうしたニーズにこたえる製品」とのこと。
東芝松下は指の影に反応するタッチディスプレイを参考出品している。光センサーでパネルのどの部分に陰が落ちているかに反応するため、正確には「タッチディスプレイ」ではないが、その操作感はタッチディスプレイそのもの。出荷時期などは未定だが、「より広い層に受け入れられるインターフェイスで携帯電話だけでなくデジタル家電にも応用できる」とのこと。逆に、光に反応して画面上で操作できるパネルも展示されていた。
大型液晶を中心とした展示で、携帯電話向けパネルの出展が少なかったシャープは、NTTドコモのDOLCEに用いたVail View液晶を出品。覗き見を防止するため、視野角をあえて狭く設定している。
日立のメイン液晶とサブ液晶を一体化したパネル。厚みはわずか3.8mm
東芝松下の影に反応するディスプレイ。タッチパネルのように指紋汚れがない
影だけで反応し、操作できる
光に反応して操作できるディスプレイ。液晶タブレットのような使い心地
三洋エプソンは従来より1/10以下の消費電力を実現する1.4インチQVGAのTFT液晶パネルを参考出品。従来の折りたたみ型携帯電話のメイン液晶というよりは、ミュージックプレーヤー内蔵端末のサブ液晶や腕時計型端末を意識したパネルだという。バックライトを消した場合でも見やすいのが特徴。来年の第2四半期に出荷予定だ。
低消費電力の小型ディスプレイ。1.4型ながらQVGA。消費電力は2インチクラスの一般的なモジュールに比べ1/10以下だという
低消費電力のため、ミュージックプレーヤーなどのデジタル機器にも応用可能
オムロンは20,000カンデラ/平方メートルの超高輝度液晶を実現するバックライトを展示。スペックだけでいうと現状で用いられている液晶の100倍近い輝度だ。それにもかかわらず、消費電力は現状並で済むという。携帯電話向けサイズから、大型パネル用まで広く提供する予定。
一般的な携帯電話用パネルは150~300カンデラ/平方メートル程度だが、オムロンが出品したバックライトは20000カンデラ/平方メートルと圧倒的な輝度だ
ロードマップ。低スペックのものでも2000カンデラ/平方メートル以上と高輝度がウリだ
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有機EL市場も活性化
消費電力の低い有機ELは数年前からモバイル用途として期待されていたデバイスだ。量産するメーカーも増えつつあり、にわかに市場が活性化している。東北パイオニアを中心に、三洋エプソン、東芝松下などが携帯電話向けパネルを展示していた。
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URL
FPD International 2005
http://expo.nikkeibp.co.jp/fpd/
(伊藤 大地)
2005/10/19 17:38
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