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WIRELESS JAPAN 2000(7/17~7/19)
【WIRELESS JAPAN】NTTドコモ、iモードの発展戦略

NTTドコモ
ゲートウェイビジネス部 コンテンツ開拓担当部長 夏野氏
 ワイヤレス・コンファレンス3日め、NTTドコモ ゲートウェイビジネス部 コンテンツ開拓担当部長の夏野剛氏が「iモードの発展戦略 ?Java、そしてW-CDMAに向けて?」をテーマに講演を行なった。

 ユーザー数がこの夏には1千万人を超えることが確実と見られるiモード。これだけの成功を見たiモードの基本戦略として、夏野氏はまず、「一般の人を対象として、マス・マーケットに受け入れられることを第一に考えた」と述べた。昨年2月22日にサービスを開始後はかなり宣伝にも力を入れたが、その際に使ってはいけない言葉を決めたという。それは「インターネット」「ブラウザ」「Web」などで、「ユーザーはなにができるか、しか興味がない。仕組みをアピールする必要はない。重要なのはアプリケーションを充実することだと考えた」。また、iモードサービスを考えていく上で重視したのが、「デファクト・スタンダードに合わせる」ことだったという。これは、コンテンツを作る側のハードルを低くすることにつながり、現在約1万6000ほどある「勝手サイト」が盛り上がる一因となったと述べた。


 コンテンツ提供者との関係については、「ビジネスパートナーとして『WIN-WINの関係』を築く」ことを重視。ドコモからお金を払ってコンテンツを作ってもらうのではなく、市場原理を導入したと述べた。すなわち、ユーザー数が増えればそのぶん、コンテンツ提供者の収入が増える仕組みだ。利用料決済はドコモが行ない、ドコモの決済代行手数料を引いてコンテンツ提供者に支払われる。「この仕組みは予想した以上にうまくいった」と夏野氏は言う。現在iモード公式メニューの2~2.5割が有料コンテンツだが、述べ購読率が100%を超えたという。

 「内容の重なるコンテンツについては、従来にないサービスなどの付加価値をつけるようにお願いしてきた。その結果、質の高いコンテンツが増え、質の高いコンテンツが新しいユーザーを呼び、ユーザー数が増えたことで、さらに優れたコンテンツが提供される、という『ポジティブフィードバック』が起こった」。これは、勝手サイトにも同じことが言える。ユーザーの多さが新たなコンテンツ提供者を呼び、新たなコンテンツがさらなるユーザー増へとつながる。

 また、「今週のお知らせ」は毎週200万人が見ており、今後広告を入れていくことを考えており、電通と携帯電話の広告を扱う新会社を設立した、と述べた。膨大な読者数が、新しい広告媒体を生んだ形だ。

 iモードの発展戦略については、「インターネットの歴史をなぞっている」と夏野氏は述べた。2000年秋にはJavaに対応し、携帯電話へのソフト(Javaアプレット)ダウンロードを計画。Javaを使うことでコンテンツ提供者は、携帯にダウンロードしたJavaアプレットからサーバーに自動アクセスさせることもできるなど、より自由度の高いコンテンツを提供できるようになる。これにより、大きく進化すると思われるのが、まずゲーム、PIMやグループウェアなどのエージェント型アプリケーションサービスだ。また、SSLの128ビットにも対応、セキュリティ強化、勝手サイトでのユーザー認証、電子財布サービスなどにも利用できるだろうと言う。

 W-CDMA導入後は、音楽や映像配信、テレビ電話など、広帯域を必要とするサービスを導入していくという。また、W-CDMA導入後のパケット通信料については「安くなるのは当然だと思うが、具体的に1パケットいくら、とまでは申し上げる段階にない」として、安くなることは確実との見解を示した。


「iモードの発展は、インターネットの発展をなぞっている」と夏野氏 Java対応により、さらに高度で自由度の高いコンテンツサービスが可能になる


URL
  NTTドコモのiモード情報ページ
  http://www.nttdocomo.co.jp/i/home.html


(工藤 ひろえ)
2000/07/19 18:17

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