昨年、ノキア・ソニー・フィリップスの3社が業界団体を発足させ、普及に向けて進められている近距離無線通信規格の「NFC(Near Field Communication)」だが、サムスンブースではNFCチップ搭載の試作機が展示されていた。GSM端末「SGH-D500」をベースにした試作機は、背面にNFCチップを内蔵。用意されたタグにかざすことで、NFCの感触を味わえるようになっている。
試作機の展示では、携帯電話向け地上デジタル放送対応機種もラインナップされていた。衛星経由での放送となるSatellite Digital Multimedia Broadcast(DMB)対応のCDMA2000 1xEV-DO端末「SCH-B130」「SCH-B100」の2機種や、通常は縦長のディスプレイ部が横に回転する「SCH-V500」をベースにした、DVB-H(Digital Video Broadcasting for Handheld)端末が見受けられた。いずれも実際に操作できるようになっており、このうち、DVB-H対応機は実際に映像を受信したデモを披露。ところどころでブロックノイズが発生していたが、高いクオリティの映像を楽しめるようになっていた。