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【富士通ソリューションフォーラム2004】
F900iCを活用して近未来のショッピングスタイルを提案
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富士通は7月7日~9日にかけて東京国際フォーラムで同社が開発した新技術やソリューションを紹介するプライベートショー「富士通ソリューションフォーラム2004」を開催する。これに先駆け、展示内容が報道陣向けに公開された。
■ 近未来のショッピングスタイル?
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F900iC
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携帯電話関連では、近日発売予定となっているiモード FeliCa対応の新端末「F900iC」を利用し、新しいショッピングスタイルを提案する近未来型店舗「ユビキタス・ショップ」のデモが印象的だった。
ユーザーはまず、自宅の冷蔵庫内にある食材を元に献立を決め、購入する必要がある材料のリストを携帯電話に転送する。その後、ユビキタス・ショップに出向き、RFIDタグの読み取り機能を備えたショッピングカート「スマートカート」にデータを転送し、必要な材料をピックアップ。スマートカートは、リアルタイムパーソナライゼーション技術により、目的の商品の売り場を案内してくれるほか、過去の購入履歴などから、個々のユーザーにオススメの商品も提案してくれる。レジではF900iCを使い、電子マネー「Edy」で決済する。
ある意味、流れ作業的になってしまうので、ショッピングそのものの楽しさはあまり感じられそうにないが、使っている技術はまさに最先端。忙しい現代人にはぴったり?
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F900iCをショッピングカートにかざして買い物スタート
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購入予定の食材一覧がショッピングカートに登録される
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店内のレイアウトもディスプレイに表示される
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レジでF900iCを使って支払い完了
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■ CFスロット搭載の無線IP電話端末
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ユビキタスIP電話端末の説明
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会場には、CFスロット搭載のユビキタスIP電話端末や複数人と通話できるトランシーバ技術のデモなどが出展されていた。
ユビキタスIP電話端末は参考出展で、液晶画面で動画が再生されていたが、実際に手にとることはできなかった。IEEE 802.11b準拠の無線LANを内蔵するほか、CFスロットにカード型のPHSや携帯電話を装着可能。CFカードは本多エレクトロン製のAirH"「AH-H403C」に対応する予定で、デモ端末にもAH-H403Cが装着されていた。
音声通話機能を搭載したCF型のPHSや携帯電話であれば、カードを装着した端末を携帯電話やPHSの音声端末として利用することも可能。同社製のソフトウェア「Seamlesslink」を搭載しており、別途モバイルIPサーバーを用意すれば周囲の環境に応じて無線LANと携帯電話・PHSのネットワークを自動で切り替えられる。
デモ端末はCPUにインテルのPXA273を、OSにWindows CE .NET 4.2を採用し、2.2インチのQVGA液晶を搭載する。USBポートも搭載しており、USB充電やPCとのデータ連携も可能。製品化は秋頃を目標として、当初は法人向けに提供していく予定。また、個人向けの提供も視野にあるという。
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ユビキタスIP電話端末。下部にはUSBポートを搭載
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背面にはCFカードスロットを搭載
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ユビキタストランシーバ技術。デモでは同時に4人まで通話が可能
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ユビキタストランシーバ技術は、同社のプレゼンスサーバー基盤「FLAIRINC(フレアリンク)」を利用して複数人で音声通話が可能な技術。PoC/W(Push-to-talk over Cellular/Wireless)と呼ばれる技術を利用し、遠隔地からもIP網を利用したトランシーバー通話が利用できる。
デモ環境では無線LAN内蔵のPDAを利用して4人で通話することが可能だった。会場の電波が弱いためにデモは行なっていないが、CF型PHSを使ったデータ通信でも十分に通話が可能だという。また、本機能は前述のユビキタスIP電話端末にも搭載する予定のほか、携帯電話向けにも展開していく方針だという。
同日に発表された130万画素デジタルカメラを搭載したPDA「Pocket LOOX v70」も展示されていた。IEEE 802.11b準拠の無線LANを内蔵し、VGAサイズでの画面表示が可能。7月中旬発売予定で、店頭販売価格は8万円前後となる見込み。
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Pocket LOOX v70
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カメラ起動時の画面インターフェイス
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■ URL
富士通ソリューションフォーラム2004
http://solutionforum.fujitsu.com/
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・ 富士通、無線LANと130万画素カメラ搭載のVGA表示対応PDA
(甲斐祐樹)
2004/07/06 19:56
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