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個人向けサービスでは、これまでE-PlusがGSM/GPRSネットワークで展開してきたiモードを継承。日本のFOMA同様、テレビ電話機能や動画メール機能、ストリーミングによる動画再生などが可能になるという。ドイツ・オランダで個人向けサービスとしてW-CDMA方式が採用されるのは初となる。 2004年末までには300都市以上、2005年には600都市以上にエリア拡大を行なう見通しで、KPNはオランダ、ベルギーも含め、2003～2005年の3年間に渡って、W-CDMA事業におよそ140億ユーロを投資するという。また、3G対応のiモードについては、テレビ電話、動画メール、動画ダウンロード、動画のストリーミング再生などの機能を搭載、通話料やiモードのサービスは現行の枠組みを維持するという。端末については、個人向けサービスの開始される夏に提供する予定としている。 なお、プレゼンテーションを行なったKPN Mobile Division CEOのGuy Demuynck氏はスピーチ中、3G版iモード端末のモックを公開。詳細は明らかにされていないが、ニューロポインターのような仕組みが見られ、NEC製端末によく似ていた。 3G版iモード対応サービスとしては、3Dグラフィックスを使った天気予報サービス「i-meteo weather」や、UEFAチャンピオンズリーグなど欧州サッカーのゴールシーンを配信する「Kicker Online」が提供される見込みで、これらはE-Plusブースでデモが行なわれる。
さらにプレゼンテーションでは、2004年にNEC、松下、東芝、三菱から新端末が提供されることが明らかになった。機種名は前述の順に「N400i」、「P341i」、「TS222i」、「M341i」。東芝製のTS222iを除いていずれも折りたたみ型端末だ。これらの端末の詳細については、NEC製のN400iが、QVGA液晶を搭載し、4月からドイツ、オランダ、ベルギーの3カ国で出荷される予定だということがわかっているのみで、その他については触れられなかった。詳細はブースレポートで追ってお伝えする予定だ。 このほかプレスカンファレンスでは、独シーメンス、韓国サムスンのiモード端末参入も明らかにされた。サムスンについては、一昨年のCeBITでiモード端末の試作機モックが公開されたが、改めて通信事業者側から対応端末の投入が確認された格好だ。 プレゼンテーションを行なったKPN Mobile Division CEOのGuy Demuynck氏は、「未だに音声通話の利用頻度が一番多い。今後も当面は音声通話による収入がトップを飾るだろう。データの内訳もほとんどがSMS（Short Massaging Service）だ。この内訳をよりリッチな内容にしていくのが我々の目標。UMTSもその路線上にある」とコメント。一方、欧州でのサービスインから2年が経過しようとしているiモードについては、「150のコンテンツプロバイダー、204のサービスがあり、業界でもトップの完成度を誇っていることは疑いがない。110万人の加入者はそのことを証明している」と語った。 プレスカンファレンスが行なわれた会場の廊下には、W-CDMA端末で動画をダウンロードするデモが行なわれていた。デモに使用された端末は夏に発売されるものではなく、ソニー・エリクソンのZ1010やシーメンスのU15といった既存のもの。カンファレンス同様、ドイツ国内のメディアを中心に注目を集めていた。
■ ＵＲＬ E-Plus（独文） http://www.eplus.de/ CeBIT 2004（英文・独文） http://www.cebit.de/ ■ 関連記事 ・ 世界最大の通信関連イベント開幕 （伊藤 大地） 2004/03/18 17:15 | ||||||||||||
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